震災支援と撮影続けた12年 花巻の男性が写真の展示会

鈴木重夫さんが震災直後に撮影した被災地の写真などが並ぶ会場

 花巻市南万丁目の鈴木重夫さん(72)は同市大通りのなはんプラザで、東日本大震災被災地で撮影した写真の展示会を開いている。物資支援などで足を運び続け、目に映るまちや人々の姿をカメラに収めてきた。震災12年を経て初めて公開し、惨禍の記憶や教訓の継承を願う。

 震災直後の釜石市や大槌町などを中心に、最近撮影した写真も含め約100点が並ぶ。がれきが残るまちや避難所で何げない笑顔を見せる被災者など「ありのまま」を伝える。内陸へ避難する直前に言葉を交わし、撮影した4人家族は、全てを失い故郷を後にすることに打ちひしがれている姿が強く印象に残っているという。

 17日までで、午前9時~午後5時。入場無料。問い合わせは鈴木さん(090.2021.4778)へ。

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