真っ白な苞広げ 湿原でミズバショウなど見ごろ 森林公園が15日から開園/岡山・鏡野町

冬期閉鎖していた岡山県立森林公園(同県鏡野町羽出、上斎原)が15日から開園する。ミズバショウなど湿原植物はすでに見ごろを迎えており、今月下旬にかけて楽しめるという。

公園管理センター周辺の残雪はなくなり、湿原では真っ白な苞(ほう)を広げたミズバショウ、えんじ色のザゼンソウ、黄色いリュウキンカも咲いている。樹間ではかれんなキクザキイチゲ、イワウチワの花も見られ、ウグイスやミソサザイといった野鳥たちのさえずりが聞こえてくる。

同センターによると、今月末にはカラマツやブナなどの新緑が萌(も)え始める見込み。

森林公園は標高840〜1100㍍に位置し、334㌶。県内では貴重なブナ原生林を温存し、森と湿原、滝、尾根などを巡る延長約21㌔の遊歩道が整備されている。昨シーズン(4月19日〜11月末)の入園者は2万9381人で、コロナ禍前に比べて2割程度少ないという。

問い合わせは、同センター(☎0868-52-0928)。

えんじ色の苞のザゼンソウ

真っ白な苞を広げたミズバショウ

© 津山朝日新聞社