統一地方選挙後半戦の福井市議会議員選挙(福井県・定数32)は4月16日告示される。投開票1カ月前となる3月下旬の時点より新たに2人が出馬を決め、現職28人、新人15人の計43人による乱戦となる見通し。
定数を10超えるのは、定数44に対して59人が出馬した1975年以来48年ぶり。市選挙管理委員会は、7日締め切りの事前審査に43陣営の申し込みがあったことを受け、市内684カ所のポスター掲示場で、区画を3増やし48区画とする作業を14日までに行った。
定数32に現職26人、新人10人の計36人が出馬した前回2019年の最下位当選者は1936票だった。立候補者は多いものの、統一地方選前半戦の知事選、県議選の福井市の投票率が48.90%と低調だったこともあり、市議選も過去最低だった前回46.73%並みか下回るとみる陣営が多い。
候補者が多いこともあって票の行方は不透明との見方が大半で、各陣営は2千票を最低ラインに設定して前回からの票の上積みや掘り起こしを狙う。
⇒福井県議会議員選挙は参政党が議席初獲得、共産は失う
現職は県議選にくら替え出馬して当選した中村綾菜氏(39)=印田町=と、福野大輔氏(37)=安保町=と、3期の片矢修一議員(64)=下中町、市民クラブ、3期の泉和弥議員(62)=次郎丸町、新政会=の計4人が退く。
現職の立候補予定者28人の会派別は、保守系の一真会11人、保守系の新政会7人、市民クラブ4人、公明3人、共産2人、無所属1人。
立候補予定者のうち、政党公認は自民党9人、立憲民主党1人、日本維新の会2人、公明党3人、共産党2人、国民民主党1人、参政党1人。
女性の立候補者数は現職2人、新人3人の計5人で前回より2人多い。
市内49地区別では、現職2人の木田と豊、東安居で、それぞれ新人1人が出馬する見込み。松本では、現職1人のほか、新人2人が立つ予定で激戦地区となる見通し。人口が多い和田地区では、19、15年に引き続き立候補がなさそうだ。
福井市の3月30日現在の選挙人名簿登録者数は男性10万2922人、女性11万1186人の計21万4108人。