ひなの愛称、投票を 渡良瀬遊水地のコウノトリ 候補は雄、雌五つずつ

 【小山】下生井の渡良瀬遊水地で営巣する国の特別天然記念物コウノトリに4年連続となるひなが誕生したことから、遊水地周辺自治体と関係団体で組織する渡良瀬遊水地コウノトリ・トキ定着推進協議会は28日まで、ひなの愛称を決める「決選投票」を行っている。

 昨年までは愛称自体を募集していたが、より多くの人に関心を持ってもらおうと、今年は市など渡良瀬遊水地周辺の5市町の小学校から愛称候補を募り、決選投票の形式とした。

 候補は雄、雌五つずつ。ひなの性別がまだ判明していないため、雄、雌一つずつに投票する。投票は、わたらせ自然ミュージアムのホームページからか、決選投票の告知チラシに記載のQRコードから行う。5月下旬から6月上旬に開催予定のひなの命名式で投票結果を発表する。

 愛称を公募した過去3年はいずれも雄、雌1匹ずつが産まれており、2020年は「わたる」(雄)と「ゆう」(雌)、21年が「りょう」(雄)と「のぞみ」(雌)、22年が「セラ」(雄)と「ひなた」(雌)と名付けられた。

 同協議会事務局の市自然共生課は「投票を通じてコウノトリに関心を持ってもらうことで、渡良瀬遊水地の周辺地域が一体となったコウノトリの定着推進に取り組めれば」としている。(問)同課0285.22.9354。

© 株式会社下野新聞社