今年、古巣であるセレッソ大阪に復帰した香川真司は34歳になった。
2010年に海外に飛び出すと、ドイツ、イングランド、スペイン、トルコ、ギリシャ、ベルギーの地で奮闘。
そんな香川が4試合以上戦って勝てなかった海外選手たちを取り上げてみる。
キングスレイ・コマン(現バイエルン)
4試合で4敗
PSG、ユヴェントス、バイエルンと超エリートクラブを渡り歩いてきたフランス代表FW。
2019年には当時のブンデスリーガ最速記録となる時速35.7キロというスピードを叩き出した快速の持ち主だ。
香川とはドルトムントvsバイエルンの顔合わせで4度対決している。全てバイエルンが勝利しているが、その4試合で2人にゴールは生まれていない。
アントニー・モデスト(現ドルトムント)
4試合で3分1敗
大迫勇也とチームメイトだったこともあるフィジカルモンスターFW。
188cmの体躯を持ち、柔らかいタッチと強靱な体でボールを収め、無理が利く体でどんな形でもシュートに持ち込んでしまう怪物タイプだった。
ドルトムント時代の香川とした4試合で2ゴールを決めている。
なお、35歳になった現在はドルトムントに所属。精巣腫瘍で離脱したセバスティアン・アレルの代役として緊急補強された(その後、アレルは復帰)。
ヨシュア・キミッヒ(現バイエルン)
4試合で4敗
類稀なサッカーIQと世界最高峰のキックを持つドイツ代表。
ジョゼップ・グアルディオラ監督から「ほぼ私の息子」、ジョゼ・モウリーニョ監督からも「監督が欲しがる全ての資質がある。サッカーについての非常に素晴らしい思考力がある。絶対的な超人選手であり、世界最高のひとりだ」と絶賛されるほど。
コマンと同じようにドルトムントvsバイエルンの顔合わせで4度対決しているが、香川は一度も勝てなかった。
カイル・ウォーカー(現マンチェスター・シティ)
4試合で2分2敗
圧巻のフィジカルを持つイングランド代表DF。
あのジョゼ・モウリーニョ監督からは「アニマル」と絶賛され、酒井宏樹も「バケモノ」と評価している。
香川がマンチェスター・ユナイテッド、ウォーカーがトッテナムに所属していた時期に計4度対戦。その対戦では、2人はそれぞれ1ゴールを記録している。
香川が2012年の対戦で決めたゴールはまさに“らしい”ターンから奪ったものだった。
アルトゥロ・ビダル(現フラメンゴ)
4試合で4敗
ユヴェントス、バイエルン、バルセロナ、インテルなどでプレーしたチリ代表MF。
香川はレヴァークーゼン所属当時を含めてドイツ時代に4度対戦しているが、一度も勝てず。
ちなみに、ビダルは香川と同じように背番号23に愛着を持っている選手。
プロデビューしたコロコロ時代に「お前は23番目。チームで一番下」と言われた気持ちを忘れないためというのが理由だったとか。
ただ、フラメンゴには同じく23番を好むダヴィド・ルイスがいるので、ビダルは32番をつけている。
パヴェウ・オロコフスキ(現グルニク・サブジェ)
4試合で2分2敗
ポーランド代表経験もあるサイドプレーヤー。
大迫勇也とも同僚だったケルン時代に香川と4度対戦しており、一度も負けなかった。
ケルンが5位と躍進した2016-17シーズンのメンバーでもあり、大迫は今でも彼のInstagramをフォローしているようだ。
なお、33歳になった現在はポーランドに戻ってプレーしており、あのルーカス・ポドルスキも同じチームに所属している。
マリオ・ゲッツェ(現フランクフルト)
5試合で1分4敗
2010年のW杯で優勝を決める決勝ゴールを決めたことでも知られるドイツ代表MF。昨年末のW杯では5年ぶりとなる電撃復帰を果たし、日本戦にも出場した。
ドルトムントでは香川とチームメイトだった選手でもある。
2人はユナイテッドvsバイエルンで2試合、バイエルンvsドルトムントで3試合対戦。一度も勝っていない香川は対戦時に得点もしていないが、ゲッツェは最後に対戦した2015年の試合で1ゴールを決めている。
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なお、ゲッツェは堂安律や鎌田大地、長谷部誠ともプレーしており、日本人選手に縁がある。
ハビ・マルティネス(現カタールSC)
5試合で1分4敗
アスレティック・ビルバオとバイエルンで活躍した元スペイン代表。189cmの体躯を持ち、守備的MFとCBで高次元のプレーを見せた。
バイエルン所属時に香川と5度対戦したが負けなし。
香川はユナイテッド在籍時に引き分けがあったものの、ドルトムント時代は4戦全敗。
なお、ハビ・マルティネスはサッカー人生で最も多くの勝利をドルトムントから奪っており(22試合で17勝)、天敵もといえる存在だった。
なお、日本人では柏木陽介(現FC岐阜)との対戦で4戦全敗しており、一度も勝ったことがない(対戦時のゴール数では香川が2-1で上回っているが)。