ヘルメットが足りない 岩手県内学校でルール化も入手困難

ヘルメットが並ぶ自転車販売店。着用の努力義務化で需要が急増し、ほとんどが予約済みだ=盛岡市青山

 ヘルメットが足りない-。自転車に乗る際の着用が全年齢で努力義務化されて14日で2週間。需要の急増で県内の自転車販売店では品不足となっている。通勤時や買い物などで着用する人が徐々に増え、高校では通学時の着用をルール化する動きもある。すぐには手に入らない状況だが、警察や学校は「まずは交通安全の意識を高めてほしい」と呼びかける。

 同日朝、盛岡市内丸の市街地では、自転車で勤務先に向かう市民らが行き交った。全体では着けていない人がまだ多いが、スポーツタイプや帽子型など多様な種類のヘルメットも目に付くようになった。

 県内でも着用が徐々に進む中で、品不足という問題が生まれている。同市青山のサイクルショップあべ(安部一夫店主)では、店頭に並ぶヘルメットのほとんどが売約済み。17日に入荷予定の20個もほぼ予約品だ。

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