<金口木舌>輝く春に踏み出す一歩

 プロバスケットボール琉球ゴールデンキングスの9日の試合で、18歳の須藤春輝選手がコートに立った。若手の育成制度でチームに加入して技術を高めてきた。プロ入りという目標に向け第一歩を踏み出した

▼プロ野球では日本ハム新人の金村尚真(しょうま)投手(豊見城市出身)が初勝利を挙げた。西武の平良海馬投手は先発転向後で初の白星をつかんだ。プロの舞台で、先発という新天地で、それぞれ実力を示した

▼この4月、学生らも新たな一歩を踏み出した。県内大学の入学式ではコロナ下のような制限がなく、マスクを外す姿も見られた。一人一人の表情は輝き、新たな日々への希望に満ちていた

▼新入生の多くはコロナ禍の中、高校時代を過ごした。行事の中止や部活の制限などを経験し、さみしさもあっただろう。大学では目標に向かい前向きな気持ちで学ぶことができる。今後の学生生活を充実させてほしい

▼今年はさまざまな制限が緩和され伸び伸びと活動できる。春に輝く姿は周囲に力を与え、未来へ進む大きな可能性を感じさせる。

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