秦野市内の風景や建物を題材に描いた日本郵便オリジナルフレーム切手の発売に合わせ、同市寿町の熊澤屋呉服店で原画展が開催されている。17日まで、入場無料。
オリジナルフレーム切手「秦野さんぽ」は3月末に発売された。表紙は県立戸川公園のチューリップ、10枚の切手には水無川や震生湖などの風景や現存する市内の歴史的建物のイラストが描かれている。原画展にはそのうち7点が展示され、優しいタッチで描かれた作品の陰影などをじっくり見ることができる。
「秦野さんぽ」は小田原市のイラストレーター・たなかきょおこさんが作成した。限定販売した「小田原さんぽ」「小田原めぐり」に続く第3弾。
たなかさんは7年前に企業を退職して絵の道に進み、速乾性があり一気に仕上げることができる絵の具「アクリルガッシュ」で作品を描く。国内外の「看板建築」や洋館へ足を運ぶ中、秦野に魅せられたという。「秦野は自然のほかにも建物や通りに古いたたずまいが残っていて貴重。絵がきっかけで市民が地元を再認識する機会にもなっている。これからもたくさん描いていきたい」とほほ笑んだ。
フレーム切手の販売価格は1シート1600円。市内郵便局や東京中央郵便局、郵便局のネットショップで販売している。