迫力満点!福井市に実物大の恐竜現る…4月21日から恐竜博物館企画展「THE恐竜in福井」組み上げ開始

恐竜ロボットの設営作業が進む「THE恐竜in福井」の会場=4月15日、福井県福井市の福井県産業会館

 福井とアジアの恐竜に焦点を当てた福井県立恐竜博物館(勝山市)の企画展「THE恐竜in福井~恐竜博物館を飛び出した恐竜たち」(同館、福井新聞社、福井放送、福井テレビでつくる実行委員会主催)が4月21日に開幕するのを前に、会場の福井県産業会館(福井市)で展示標本の設営が始まった。15日は組み上げ作業を進め、迫力あふれる実物大の全身骨格や動く恐竜ロボットが姿を現し始めた。

 企画展は県内で化石が発掘された恐竜が生きていた時代の様子を、5体の実物大ロボットと周辺環境のジオラマで再現。ほかに18体の全身骨格標本などで生態や進化、繁栄の過程、県内の発掘の歩みを解説する。トリケラトプスの死骸を骨ごとかみ砕いて食べる様子を再現した、全長約12メートルのティラノサウルスのロボットも並ぶ。5月14日まで。

 15日は組み上げ作業を報道陣に公開。大型の草食恐竜「フクイティタン」のロボット(全長約9メートル、高さ約3メートル)は、スタッフ4人で首を持ち上げて胴体に取り付け、内部の配線作業を行った。展示中は首が左右に稼働する。魚食性獣脚類「イクチオベナートル」の復元骨格(全長約9メートル、高さ約3メートル)は、スタッフ6人でレプリカの骨を一つ一つ慎重に鉄製のフレームに取り付けていった。

⇒恐竜博物館、休館中は何してる?

 組み上げ作業は19日まで続く。恐竜博物館の竹内利寿館長(66)は「博物館では見られない展示内容。福井の恐竜たちに会い、恐竜時代を堪能してほしい」と来場を呼びかけた。

 観覧には、恐竜博物館ホームページから日時指定チケットの事前購入が必要。一般千円(土日祝日と5月1、2日は1500円)、小中高生700円(同千円)。問い合わせは同館=電話0779(88)0001。

© 株式会社福井新聞社