茨城・3市長選 水戸・日立・取手 16日告示 12市議選も

23日投開票の統一地方選後半戦は16日、スタートする。茨城県内では水戸、日立、取手の3市長選が告示される。いずれも選挙戦となる見通し。併せて12市議選が水戸、日立、土浦、古河、石岡、結城、龍ケ崎、常総、牛久、鹿嶋、筑西、行方の各市で行われる。計266議席に326人が立候補を準備している。取手市議補選(欠員2)は無投票となる公算が高い。

■水戸

水戸市長選は、4選を目指す現職の高橋靖氏(57)と、新人の大内久美子氏(73)=共産推薦=がともに無所属での立候補を予定する。前々回2015年選挙と同じ顔触れで、現新2氏の一騎打ちとなる見込み。

高橋氏は、子育て支援を前面に、庁舎建て替えを含む4大プロジェクト完了など3期の実績を強調する。

大内氏は、市民会館整備などを利権政治と主張。医療福祉の充実や東海第2原発の再稼働反対を訴える。

■日立

日立市長選は、3選を目指す現職の小川春樹氏(75)=自民、公明、国民推薦=と、新人の電気工事会社社長、田村弘氏(51)が、ともに無所属で立候補を予定している。選挙戦は1999年以来24年ぶり。

小川氏は、人口減少対策をはじめ、常陸多賀駅周辺の整備推進や特別支援学校の県立化などを訴える。

田村氏は、世代交代の必要性を主張。市長報酬削減やパンダ誘致の見直し、育児支援の充実を掲げる。

■取手

取手市長選は、ともに無所属新人で、元県議の中村修氏(61)=自民、国民推薦=と、元市議の小池悦子氏(47)=共産推薦=の一騎打ちとなる見通し。

中村氏は、現市政の継続を基本に、子育て支援、JR取手駅西口再開発と桑原地区整備の推進を訴える。

小池氏は、福祉充実をはじめ、暮らしと営業を守る緊急対策、学校給食費無料化などを公約に掲げる。

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