春色じゅうたん 山麓の菜の花が見頃 16日には「まつり」も/岡山・奈義町

岡山県奈義町豊沢の那岐山麓の田んぼに植えられている菜の花が見頃を迎えた。雄大な山々を背景に、鮮やかな黄色のじゅうたんを広げたような花の群れが美しい景観を作り出している。

耕作前の水田を活用した町おこしをしようと、10年ほど前から同町が地元農家に依頼して取り組んでいる事業。現在は同町豊沢や高円、滝本など計約39㌶で種をまいている。今年は温かい気候に恵まれ例年より2週間ほど早く開花した。

「那岐山麓山の駅」付近をはじめ、町内各所では訪れた人たちが周囲を散策したり、カメラ撮影をしたりして春爛漫(らんまん)の景色を満喫している。田町の大澤真由美さん(67)は「自然豊かな奈義町ならではの絶景。春の風を感じながら心地よい気分に浸れる。来て良かった」と笑顔で話していた。

新型コロナウイルスの感染が落ち着き始めている中、豊沢の奈義中央広場と付近のシンボルロード(約2㌔)で16日、約4年ぶりに「菜の花まつり」が開かれる。特産品・なぎビーフ、「那岐山麓菜の花米」をつかったグルメが味わえる屋台が立ち並ぶほか、自衛隊車両による周遊体験、宝探しといったイベントを実施。雨天の場合は屋内運動施設「すぱーく奈義」で開催する。また、恒例の「菜の花フォトコンテスト」の応募も28日まで受け付けている。

問い合わせは、同町産業振興課(☎0868-36-4114)。

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