“令和の物価の優等生”「ごはん」の冷凍保存法は?

総務省統計局の資料をもとにつくられた主食の価格比較表では、小麦を使ったパン、うどん、スパゲッティは3年前に比べて軒並み値上がりしているのに対し、もち米ではない普通のご飯を意味する「うるち米」は値下がり傾向にあります。こうした令和の“物価の優等生”とも言える「ご飯」をさらにお得に、おいしく食べる方法を、木村キャスターが探りました。

この日、都内で行われたのが、ご飯の保存テクニックを学べるイベントです。参加したのはSNSのフォロワーが58万人という、時短料理研究家の若菜まりえさんと、「冷凍王子」の愛称で食品の冷凍保存法を発信する冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんです。

西川さんは、ご飯の冷凍保存には様々なメリットがあると指摘します。「冷凍テクニックを活用することで、時間と栄養とお金が貯まるって言っています」

1回で多めにご飯を炊いて冷凍保存しておけば、食べたいときにサッと食べられ、特売なども活用すれば電気代とあわせて節約にもつながるといいます。

そして栄養面では、時短料理研究家の若菜さんが、手軽に作れて、さらに栄養のバランスも考えられたおにぎりを教えてくれました。

若菜さんは「今回特におすすめなのが「オムライス風おにぎり」ですね。この中にチーズと鳥そぼろと卵も入っていますので、これだけでタンパク質もとれますし、チーズのグルタミン酸のうまみでおいしいおにぎりにまとまっています」と紹介しました。

卵は冷凍しても大丈夫なのかと西川さんに尋ねると、「卵を普通に冷凍すると食感が悪くなったりするのですが、このレシピではマヨネーズを入れているので、冷凍して解凍してもしっとり仕上がりやすいというポイントがあります」と説明。他にも、青菜ふりかけと天かすを混ぜるだけのおにぎりも、おいしいまま冷凍保存ができるそうです。

おにぎりを冷凍保存するときに大事なのが「かたち」です。均一の厚さのザブトン型にすることで、解凍時の加熱ムラがなくなり、おいしく食べられ、同時にフリーザーバックに入れて、冷凍庫に整理して保存しておけるようになります。

西川さんは「(冷凍保存するときは)どんな食材に関しても、空気に触れる面積を遮断するというのが大事なので、ラップでぴったり張り付かせたりとか、フリーザーバックの中の空気を追い出すというのがポイントですね」とアドバイスしました。

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