明治期の横浜居留地、学校の様子と外国人の生活は アメリカ山公園でパネル展

明治の横浜にあった「ヴィクトリア・パブリックスクール」を紹介するパネル展=14日、アメリカ山公園

 明治時代に現在の横浜市中区山手町にあったインターナショナルスクール「ヴィクトリア・パブリックスクール」を紹介するパネル展が、アメリカ山公園(同区)で開かれている。当時の学校の様子を通し、本国から離れて暮らした外国人の生活をうかがい知ることができる。5月31日まで。

 同校は、開港以来多くの外国人が横浜で生活を営むようになる中で1887年に横浜の英国人を中心に設立し、94年まで続いた。国籍や人種に関係なく英語を話す8~17歳の男子を受け入れ、数学や歴史などの授業のほか、児童・生徒らはスポーツにも励んでいた。

 パネル展では同校の歩みや学校生活に加えて当時の児童・生徒や教員に焦点を当てた。担当の一海由美さんは「外国人居留地の歴史は日本との関係で語られることが多いが、外国人の生活そのものを知る一端になる」と観覧を呼びかける。

 みなとみらい線元町・中華街駅と直結する同公園の建物3階で、午前6時から午後11時までの開園中見学自由。問い合わせは同公園電話045(232)4661。

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