中京テレビで月曜日から金曜日の夕方に放送されている生活情報・報道番組「キャッチ!」が、この春スタジオをリニューアル!スタジオセットで使用されるメインテーブルとMC台を、愛知県岡崎市の老舗材木屋「岡崎製材株式会社(以下、岡崎製材)」が制作しました。
今回は完成したスタジオセットを大公開!木のぬくもりを感じるこだわりのデザインを、制作者たちの思いとともに細部までご紹介します。
木のぬくもり溢れるスタジオセットをチェック!
岡崎製材が手掛けたスタジオセットは、日本三大大径木の一つ「トチ(栃)」の一枚板を自然な形のまま使用するなど、素材やデザインにこだわりが詰まっています。「キャッチ!」のチャレンジポリシーと岡崎製材の無垢材を愛する姿勢から実現した今回のタイアップ。ここでは、メインテーブルとMC台をご紹介します!
「栃」の一枚板を使用したメインテーブル
日本の大径木として知られる「栃」の一枚板を使用したメインテーブル。採用された一枚板は、複雑な模様の木目である「縮み杢(もく)」や、波状に縮んだ木目の「波状杢」が美しく上質で、木の素材にこだわる岡崎製材ならではのセレクトなのだとか。
とは言え、弓のように曲がった個性的な形状のため、なかなか買い手がつかなかったというこちらの木材。2008年から15年もの間、岡崎製材が管理する倉庫に眠っていたそうです。今回の選定にあたり、自然のままの力強い姿と中京テレビ担当スタッフの「視聴者の皆様の心に刺さるものを創りたい」という思いが合致し、敢えてそのままの形で採用されました。
既製品にはない、唯一無二の魅力があるメインテーブルに仕上がっています!
カラフルな端材を井桁に組んだMC台
日本トップクラスの材木保有量を誇る一方で、家具や建材などの製造工程でやむを得ず発生してしまう端材の活用にも熱心に取り組んでいる岡崎製材。中京テレビもその取り組みに共感し、MC台には木の端材がふんだんに使用されています。
7種類以上の樹種の端材で作られた脚は、白やベージュ、オレンジ、紫などカラフルなデザインですが、これらの色は一切着色をしていないのだとか。岡崎製材だからこそ実現できる多様な端材のラインナップで、素材の色をそのまま生かした仕上がりになりました。さらに、一つ一つの端材にもいろいろなストーリーがあります。
一番下の紫の木は「パープルハート」。中南米からブラジル南部の熱帯地域が主な産地となっており、名前の通り鮮やかな紫色の色調を持つ木材です。原木から製材した直後はくすんだ灰色のような色合いですが、空気に触れ酸化することで、みるみるうちに鮮やかな紫色に変化していくそう。加工後は経年で濃い紫褐色に変わっていき、渋みが増していきます。
下から2番目のオレンジの木は「ブラックチェリー」。アメリカやカナダの東部を中心とした北米の広い地域で生えている広葉樹です。日本の「サクラ(桜)」と同じ種類ですが、サクラが淡いピンク色をしているのに対し、ブラックチェリーの方が深い色味を持っているのだとか。年を重ねていくごとに焦げ茶色に変色していき、味のある色合いになっていくそうです。
本来廃棄されてしまうはずの端材でつくられたMC台には、さまざまな木材のストーリーが詰まっています。「キャッチ!」の放送を通じて素敵な物語に出会った時には、ぜひMC台にも注目してみてくださいね!
クセが強い材木屋?!岡崎製材の正体とは・・・
セットリニューアルを記念し、3月27日放送の「キャッチ!」では岡崎製材の密着取材も放送されました。番組では「クセが強い材木屋」として紹介されていた岡崎製材・・・。いったいどんな会社なのでしょうか?
大正6年創業の老舗企業!5万点以上の無垢材を保有
岡崎製材の始まりは、なんと大正時代!1917年(大正6年)創業、100年超の歴史を有する老舗企業です。さらに一流の目利きが世界中から仕入れた多種多様な無垢材は200樹種・5万点を超え、日本トップクラスの保有量を誇っています。
また木材へのこだわりとして、自然が創り出したデザインである「Nature Design」を大切に扱い、活かす事に全力を注いでいるとのこと。いびつなものや曲がっているもの、節があるものなど「規格外」な木材であってもとことん大切にし、個性として愛する―。そんな材木屋が岡崎製材なのです。
その愛が反映されているのが、徹底した木材の管理。原木(丸太)から製材したての木材は水分を多く含み、そのままでは加工できないため、時間をかけて乾燥させながらコンディションを整えていきます。乾燥時間が足りないと木材が割れたり反ってしまったりし、使用できなくなってしまうことも。適切に管理することで不具合が発生するリスクを抑え、木材の魅力や利用価値を最大限に高めることが出来るのだそうです。
今回メインテーブルに採用された栃の一枚板も、大きく曲がった形状でありながら個性として愛され、15年にもわたり大切に保管されてきました。スタジオ全体にあたたかさが感じられるのは、15年分の愛が詰まっているからなのかも?!
本社倉庫は「ミュージアム」!貴重な高級銘木がたくさん
岡崎製材の本社倉庫には、世界約45ヶ国から仕入れた木材が常時130樹種、4,000点ほど管理されています。この倉庫は「ミュージアム」とも呼ばれ、イベントなどの際には一般公開も。
屋久島の高級銘木「屋久杉」、今ではほとんど手に入らない「本花梨」、一面に珍しい杢・模様の入った日本の銘木「欅(けやき)」、ワシントン条約によって輸出入が厳しく制限された「ブビンガ」など、さまざまな種類の貴重な木材が眠っています。
「キャッチ!」での放送以降、岡崎製材には「ミュージアム」の見学を希望する声も多く届いているとのこと。一般公開される際には、ぜひ訪れてみたいですね!
中京テレビ×岡崎製材のものづくりへの思いが共鳴
「新しいことに挑戦する」という中京テレビの思いと、「木を愛し、木の可能性を模索する」という岡崎製材の思いが共鳴し、実現した「キャッチ!」スタジオセットのリニューアル。
岡崎製材が保有する一枚板の紹介や倉庫見学を経て、中京テレビ担当スタッフは「自然が作り出す『Nature Design』に対するワクワクや驚きを、率直に伝えてくださる姿勢が大変印象的だった」と今回のタイアップについて語ります。
既製品のような規格化が難しいという懸念点がある無垢材ですが、協議を重ねたことで他にはない「世界に一つのセット」の実現が叶いました。
無垢の端材を活用する「HAZAI🄬 project」でSDGsの取り組みも推進
家具などを製造する過程で自然と発生してしまう木材の端材。これらは形が歪で、大きさもバラバラです。決まった用途が無いためにほとんどが焼却・廃棄されており、長年の課題となっていました。
岡崎製材では、「端材にも高級テーブルや家具と同品質の肌触り・質感など、無垢の魅力が詰まっている」と考え、2017年より「HAZAI® project」をスタート。これまで廃棄されていた端材を活用した生活雑貨などを開発し、商品化しました。
現在では、大手化粧品メーカーや小売専門店、大手百貨店での取り扱いも増えており、地域を代表するSDGs事業に成長。「限りある木材を無駄なく生かし、新たな価値を創造することが材木屋の切実な使命」とする岡崎製材の今後の取り組みにも、ぜひ注目してみてくださいね♪
※HAZAI®は岡崎製材の登録商標です
岡崎製材株式会社の詳細はこちら
岡崎製材株式会社
創業1917(大正6)年。100年以上の歴史を有する愛知県岡崎市の老舗材木屋で、一流の目利きが世界中から仕入れた多種多様な無垢材は200樹種・5万点を超え、日本トップクラスの保有量を誇る。愛知県を中心に建築木材・資材等の流通事業、リノベーションや不動産、木製品の製造・販売など、建築や住まいに関わる多種多様な商品・サービスをワンストップで提供している。
【HP】 https://www.okazaki-seizai.co.jp/
【公式オンラインSHOP】 https://okazaki-seizai.myshopify.com/
【岡崎製材 公式Youtubeチャンネル】 https://www.youtube.com/ZaimokuyaTV
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