<コーチェラ2023現地レポ>ブリンク182、サプライズ・セットで存在を大いにアピール

現地時間2023年4月14日~16日にかけて、米カリフォルニア州インディオにて野外音楽フェスティバル【コーチェラ・バレー・ミュージック&アート・フェスティバル2023】のウィークエンド1が、ヘッドライナーにバッド・バニー、BLACKPINK、フランク・オーシャンを迎えて開催されている。

ここでは、開催直前にサプライズ出演が発表されたブリンク182のBillboard JAPAN特派員による現地からのレポートをお届けする。

EDM/ダンス・ミュージックのメッカである<サハラ・ステージ>での出演が2日前に発表されたブリンク182。今年2月に負傷したトラヴィス・バーカーの指の具合が気になりつつステージに向かうが、大勢の人のためモニターが見えるエリアまで辿り着くのに一番苦労したアクトとなった。それだけ、オーディエンスの期待値が高かったアーティストと言える。

メンバーがステージに登場する瞬間や1曲の「ファミリー・リユニオン」の冒頭を残念ながら見逃してしまったが、3曲目の「ザ・ロック・ショー」ではオーディエンスのシンガロング、そして最前列あたりではモッシュが発生した。中盤に演奏した「ホワッツ・マイ・エイジ・アゲイン」は、待っていましたとばかりに合唱とスマートフォンでの動画撮影大会が一斉に開始。リリースから20年以上も経過した曲だが、きっとみんなティーンだった頃を思い出しながら聞いていたに違いない。【コーチェラ】では、聞きたい曲をアーティストが数曲演奏したら、観客が次のステージに移動し始めるのが顕著だが、ブリンク182もご多分に漏れず、同楽曲演奏後に多くのオーディエンスが去って行った。

セット終了時間に差し掛かって、「まだ3曲演奏するぞ」と説明すると、「アイ・ミス・ユー」や「オール・ザ・スモール・シングズ」、TLCの「ノー・スクラブス」のアレンジを曲終盤で取り入れた「ダムイット」が怒涛のように投下された。マークとトムのFワードや女性器、睾丸など下品な会話は健在で、おっさんになっても心はロック少年のままなのかと思うと微笑ましくなったが、大いにその存在をアピールするパフォーマンスとなったのは間違いない。

Photo: Courtesy of Coachella / Ashley Osborn

© 株式会社阪神コンテンツリンク