「王様に捧ぐ薬指」で共演の橋本環奈&山田涼介、結婚のメリットがぴったり一致!?

橋本環奈とHey! Say! JUMP・山田涼介が共演する、TBS系で4月18日にスタートする連続ドラマ「王様に捧ぐ薬指」(火曜午後10:00)の制作発表が行われ、橋本と山田が出席した。

「王様に捧ぐ薬指」の原作は、わたなべ志穂氏による同名漫画。大好きな家族を守るべく結婚を選んだ“ド貧乏シンデレラ”羽田綾華(橋本)と、業績不振の結婚式場を立て直すため、好きでもない女性との結婚を選んだ“ツンデレ御曹司”新田東郷(山田)が繰り広げる胸キュンラブコメディーだ。愛がないのに結婚を決めた男女の、超打算的なシンデレラストーリーが展開される。

制作発表の前には、橋本と山田の2人が、役柄の綾華と東郷として結婚会見を生配信。2人のなれそめなどを語ったほか、結婚指輪の交換をして、愛を誓った2人。綾華が「2人の結婚生活はドラマを見てください」と視聴者に呼び掛けた後に、制作発表がスタートした。

会見がスタートすると、開口一番「これは何だったんですか? なかなかないですよね、役柄で質問に答えるとか『東郷さんの第一印象は?』とか、契約結婚、偽装結婚ならではの、東郷と綾華の関係性は、皆さんには仮面夫婦としてよく見せなきゃいけない。でも、本当は裏でいがみ合ってるみたいな関係性だったりするので、普段質問に答えるよりも難しかったです」と本音をこぼす。

山田も「僕、あんなにクールじゃないです!」とそれまでのクールな姿はあくまでも役柄だったことを強調し、「人前でデレデレするキャラでもないし、とても難しかったです。こっぱずかしかった。人前で(2人の関係について)『愛があればなんでもいいんじゃないですね』とか言っていて…」と恥ずかしさを隠しながら“結婚会見”を行っていたこと打ち明けた。

本作が、TBSの連ドラ初出演にして初主演となる橋本。「先ほど(結婚会見)のあいさつがあったので、今、どんなテンションで答えればいいのか、迷走しているんですが、綾華は納豆やキムチ、ビールが好きだったり、自分と共通点があるところもあれば、何でそんなに不器用なんだ!という、似ていないところもあって、とても楽しい役柄です。皆さんに綾華のことを好きになっていただけたらと思っています。『王様に捧ぐ薬指』はすごく心が温かくなるドラマで、家族みんなで見てほしいです。ずーんと気持ちが重くなるようなことは全くないので。明るく皆さんに見ていただけたら」とアピール。

“絶世の美女”という役柄設定に関しては、「(台本の)ト書きに“誰もが認める”とか、“美しい”とか、“着飾った”というのが多くて、どうしようと撮影の時に思っていたり。こんな人いないんじゃない?と思うぐらい、(就職先の)『ラ・ブランシュ』に入るまで職を転々としていて、その理由が『顔のせい』と弟たちにもいじられているんです。そんなことなかなかないですよね。『俺の綾華だ!』と取り合うシーンが多くて、本当にこんな人いないんじゃないかなって」と自身の思いを率直に語ると、山田から「実際になかったの? 本当?」と質問され、「ないです! 私は本当にないです」と否定。その答えに、山田は「ありそう。本当? そうなってもおかしくないのに」といぶかしがっていた。

演じる上での苦労について尋ねられると、橋本は「意外にののしり合ったりとかのテンポ間は、東郷さんを演じている山田くんとのテンポ感とか、すごくいいシーンをたくさん撮れているんじゃないかなと思っていて、そこはすごくやりやすいです。夫婦の配信をするとかも、結構楽しんでやれているかなという感じがするので、大変なことはそんなにないですね」と頼もしい発言。

ドSの御曹司で社長を演じる山田は「東郷も綾華も、それぞれが抱えているものが、このドラマの一つのテーマにもなっていたりするので、なぜ2人がこうなっているのかというところにも注目していただけると、このドラマをより楽しんでいただけるのではないかなと思っています」とポイントを伝える。

演じた感想を問われると、「非常に楽しく演じさせていただいているんですが、橋本さんが演じる綾華の魅力的な部分を、どうやったら引き立たせることができるのだろうかと考えた時に、自分がとことんドSに振り切ることで、綾華のかわいさも引き立つし、言い合っているんだけど、東郷からすると(綾華は)庶民なので、その貴族の生き方が分からない部分のかわいさとかが出てたりするので、そういうところを演じていて、僕自身すごく楽しめています」と明かした。

ドSでクールな東郷をということで、意識している点に関しては、「クールな役だと表情があまり表に出なくなりがちに演じてしまう癖があるので、今回は眉毛の動きをすごく意識しています。ちょっとしたところで、眉毛を動かすことで、そこの心情が現れるんじゃないかなって、勝手にそこをポイントにやってます」とこだわりを披露。

また、しっかりと共演するのは初となる2人。お互いの印象について、橋本は「お芝居の掛け合いが多い役柄ですが、すごくやりやすいです。テンポ感とかちょくちょくアドリブをはさみながら、カットがかかるまで言い合いを続けたりしています。現場の待ち時間も一番にいらっしゃるので、スタッフさんも助かってるだろうなと思います」と相性はいい様子。

一方、山田も「橋本さんは初主演ドラマとは思えない、堂々っぷり。現場での姿が年下だけど尊敬できる。綾華はかわいいタイプですが、橋本さん自身はカッコいいというか。堂々と現場を引っ張っている感じがしますね。座長としてのたたずまいがしっかりしていて、見ていて安心するので、演技に集中できます」と現場での橋本の立ち居振る舞いを称賛した。

現場の雰囲気に関して、大家族の長女を演じる橋本は「ずっとわちゃわちゃしています。ご飯のシーンでは実際にご飯を食べながらしゃべっていて、両親役のりょうさんと、塚地(武雅)さんがとても優しくて子役の子にも本当の親のように接してくださっています。休憩時間も食卓を囲みながらみんなでしゃべっています。愛犬のネギもかわいくて、本当に癒やされています」と和気あいあいとした中で撮影が行われていることを報告。東郷はイヌが苦手なキャラクターだが、カットがかかった瞬間に、山田がネギとたわむれているという裏話も明かした。

また、第1話の印象的なシーンに「結婚式のシーン」を挙げた橋本は、「ドラマでは“最終回で結ばれて結婚します”だったら分かりますが、第1話で早々に結婚し、結婚式を挙げるっていうのが印象的。撮影自体はすごく大変だったんですが、外の撮影とか、ウエディングドレスもそうですけど、(撮影当日は)めちゃくちゃ天気がよくて、花粉が…。羽田家全員、花粉症だらけだったので、花粉と戦いながら撮影していたんです(笑)。でも映像で見るとすごく奇麗に映っていて、楽しかったですね。それから原作にもある、1話ラストの2人のシーンも見どころですね」とコメント。

山田も結婚式のシーンに同意しつつ、「別のところで言うと、綾華と東郷のののしり合い、バトルというのは、1話ならではだと思いますし、今後この2人がどうなっていくか注目していただけたらなと思います」と2人の掛け合いも見どころに挙げた。

さらに、作品で描かれるメリット婚にちなみ、「自分と結婚したら、こんなメリットがあります」ということをフリップに記入。難しかったという橋本は「悩んだ末に三つ書くのはずうずうしいかな?」と言いつつ、「お家(うち)をキレイに保つ。名前のない家事をする。ビールとグラスがいつも冷えている」と三つのメリットを発表。

すると山田が「名前のない家事って何ですか?」と橋本に質問。橋本は、料理や掃除、洗濯などの家事ではなく、「例えばゴミ出しをする前にゴミをまとめたり、洗剤などのストックがあるかを把握したり、思いつく限りの名前のない家事はやっています。実はそういうことが一番面倒くさい。でも、やってもらうより私がやりたいんです」と説明すると、山田は「名もない家事って初めて聞きました! スゴくありがたい。すてきなお嫁さんになりますね」と感心していた。

続いて、山田も「家をキレイに保つ」とメリットを挙げ、「それぞれの楽屋で書いたのに、文言まで一緒! びっくりしました」とメリットがかぶったことに感嘆。山田は、朝起きたら床掃除をして、洗濯機をかけることがルーティンになっているのだとか。「決して潔癖性というわけではなく、料理を作っている時に多少キッチンが汚れたり、リモコンがそろっていなくても別に大丈夫」と発言すると、橋本が「私はリモコンの向きはそろっていないと嫌。三つあったら背の順で並べますし、表に出さずにしまい込みます」とコメント。山田は「綾華とはキャラが違うので、意外な感じがしました」と橋本の潔癖な一面に驚いていた。

会見の最後に、山田は「TBSの火曜10時の枠にぴったりなドラマができたと思います。毎日の皆さんの小さな幸せがこのドラマからまた生まれるのではないかな、と思っています。ぜひぜひご覧いただけたら」と作品をあらためてアピール。

橋本は「本当にキャラの濃い出演者の皆さんばかりで、毎日楽しく撮影させていただいているんですが、先ほど、結婚式のシーンが見どころだとお伝えしましたが、結婚式のシーンもそうですが、すてきな衣装もたくさんありますし、メークをたくさん変えたり、女性の方も男性の方も見て楽しめる作品になっていると思います。東郷と綾華の関係性が今後どういうふうに変化していくのかという中で、まず第1話で、決定的にドSな2人がどう知り合ったのかだったり、偽装の夫婦を見せたり、見え方のギャップも皆さんに楽しんでいただけるんではないかなと思います。クスッと笑えるシーンがたくさんあるので、皆さん毎週楽しみながら見ていただけたら」と語り、会見を締めくくった。

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