英伝説的バンドのドラマーが再結成を熱望 メンバー2人の“確執”乗り越えられる!?

英ロックバンド、ピンク・フロイドのニック・メイソン(79)がバンドの再結成を熱望しているという。ドラマーのニックは、かつてのバンド仲間と再び演奏するためならすべてを投げ出すつもりでいるそうだが、デヴィッド・ギルモア(77)とロジャー・ウォーターズ(79)との間にある確執のため、実現は難しいようだ。

ニックは再結成の可能性について、ザ・サン紙にこう語っている。「何が飛び出すかわからない。何でもするって言いたいところだ」

長年にわたり、元ベース兼ボーカリストのロジャーとギタリストのデヴィッドの険悪な関係が続いている。1985年にグループを脱退したロジャーは、つい最近、彼らの代表作『狂気』をソロで再録。デヴィッドとキーボード奏者の故リチャード・ライトの貢献度をこき下ろし、デイリー・テレグラフ紙にこう語っていた。「彼らは曲も書けないし、何も言うことがない。彼らはアーティストじゃないんだ!アイデアがないんだよ。1つもね」

一方でデヴィッドの妻ポリー・サムソンは、ロジャーが反ユダヤ主義的な考えを持ち、「ウラジミール・プーチンの擁護者」であると主張。デヴィッドは妻のメッセージを「すべての言葉が実証的に正しい」という文とともにツイッターで共有している。これは、ロジャーがドイツの新聞のインタビューで語った内容に対するもので、その中でロジャーは、ウクライナとの戦争におけるロシアの行動の一部を擁護していた。

そんなロジャーは以前、デヴィッドとニックに会い和解しようとしたが計画通りにいかず、再結成は実現しないだろうと発言していた。ニックは2020年にローリングストーン誌にこう語っている。「それは素敵なことにはならないよ。とんでもなく酷いことになる。あの頃のピンク・フロイドのファンだったら、違う視点を持っているだろう。私は生き抜かなければならなかった。それが私の人生だった。その結果、私が悪役として扱われることになったなら、まあそれはそれでいい。それに耐えることができるよ。でも私の自由を差し出し鎖を手に入れるかと言われれば、そんなことは決してしない」

またロジャーは、自分が償いをしようとしてきたと主張、「約1年前、ロンドンの空港のホテルで、ピンク・フロイドの生き残りメンバーでキャンプ・デイヴィッドのようなものを開催したんだ。そこで、私たちが抱えているこのひどい行き詰まりと苦境を乗り越えるためのあらゆる手段を提案した。実を結ばなかったのは残念だけど。デイヴィッドは俺が1985年にバンドを脱退したから、ピンク・フロイドは自分のもの、自分がピンク・フロイドで俺は関係ない、黙っていればいいと思っているんだと思う」と語っていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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