他市からの報告がきっかけ…吉川市が介護保険料を過大徴収・誤還付 6年度で計36件 すでに時効も

吉川市役所=埼玉県吉川市きよみ野

 埼玉県吉川市は17日、介護保険料で過大な徴収や還付の誤りがあったと発表した。保険料を取り過ぎていた人には速やかに返金手続きを行い、多く還付した人は介護保険法の時効により保険料の返還は求めないとした。

 誤りがあったのは、2015年度から20年度までの介護保険料。過大徴収分は12件で24万8145円、過大還付分は24件で56万1596円。

 納付方法は、年金から天引きする特別徴収と納付書や口座振替による普通徴収の2通りがある。納期の設定日は本来異なるが、一律に普通徴収の納期限で保険料を算出してしまったことや、事務処理の誤りにより期限を超えて賦課変更の決定を行ってしまったことが原因だとしている。

 他市からの報告による調査で誤りが判明。同じシステムを使用していた。

© 株式会社埼玉新聞社