3カ月で4835万円…76歳女性の携帯に詐欺電話 電子マネー、口座振り込み、発送で被害 相談受けた娘が通報

架空請求詐欺で4800万円被害=埼玉県さいたま市緑区

 埼玉県警浦和東署は14日、さいたま市緑区の無職女性(76)が架空請求詐欺で現金など計4835万円をだまし取られたと発表した。

 同署によると、昨年12月15日から複数回にわたり、女性の携帯電話に金融関連会社員などを名乗る男から「アプリの利用料金が未納です」「スマホがウイルスに感染している」「あなたに詐欺の容疑がかかっており、疑いを晴らすために弁護士費用が必要です」などと電話があった。

 誤信した女性は同日から19日までの間、3回にわたって同区内のコンビニエンスストアで電子マネー計130万円分を購入してカード番号を教示。さらに同月22日から今年3月12日までの間、10回にわたり金融機関のATM(現金自動預払機)から指定された口座に計790万円を振り込んだほか、4回にわたって同区内のコンビニエンスストアから指定場所に現金計3915万円を配送した。

 かけ子からの要求が収まらなかったことから、女性が別居の娘に相談したところ詐欺と発覚。3月30日に娘が「母親が特殊詐欺に遭った」と110番した。

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