「まあいいか」で大事に…さいたまのごみ処理施設火災、リチウムイオン電池とスプレー缶原因か 復旧に時間

さいたま市役所=埼玉県さいたま市浦和区常盤

 埼玉県さいたま市は17日、同市桜区の桜環境センターリサイクル施設で発生した火災について、リチウムイオン電池とスプレー缶が出火原因と推定されると発表した。

 市環境施設管理課によると、10日午前に発生した火災により燃えないごみを処理する選別装置と残渣(ざんさ)搬送コンベヤーが焼損し、焼け跡からリチウムイオン電池とスプレー缶がそれぞれ複数個見つかったという。

 火災の影響で燃えないごみの処理を市内の他施設で代わりに行っていたが、焼損した設備の部品を交換するなどして仮復旧し、5月8日から同センターで処理を再開する予定。本復旧は本年度末までに完了する見込み。

 今回の火災の原因とみられるリチウムイオン電池は、スマートフォンや加熱式電子タバコや電動歯ブラシ、電気シェーバーなどさまざまな物に使われている。同課は「捨てる場合は各区役所などに設置されている小型家電回収ボックスや電池回収箱を活用するなど、正しい分別をお願いしたい」と呼びかけている。

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