ナポリ vs ミランは激戦必至。レアル・マドリードは油断禁物|チャンピオンズリーグ

準々決勝2ndレグ 展望

4月18日、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグのナポリ vs ミラン戦、チェルシー vs レアル・マドリード戦が行われる。

■ナポリ vs ミラン

ナポリ逆転突破のカギを握るのはオシムヘンか ©Getty Images

1stレグはミランが1-0で先勝した。とは言え得点差はわずか1点だけで、2ndレグはナポリのホームで開催されるため、逆転のチャンスは大いにある。

ナポリにとって何よりの朗報は、エースストライカーのヴィクター・オシムヘンが直前のリーグ戦で復帰したことだろう。国内リーグで21ゴール、CLでも4ゴールを決めているエースの帰還は、勝ち上がるためには勝利が必須となるナポリにとって何より心強い。一方で、1stレグで退場処分となったアンドレ・ザンボ・アンギサと通算3枚目のイエローカードを受けたキム・ミンジェがこの試合に出場できないのは大きな痛手。代役を務める選手の奮起が求められる。

一方のミランは直近のリーグ戦こそ2試合連続ドローとやや苦しんでいるが、4月2日のリーグ第28節でナポリと対戦した際は、アウェイゲームながら4-0の快勝を飾っている。週末のボローニャ戦ではターンオーバーを遂行し、主力のラファエル・レオンやブラヒム・ディアスのプレー時間も必要最低限にとどめた。そのボローニャ戦、今回のナポリ戦と2試合連続アウェイゲームで移動を強いられた点は、2試合ともホームで戦うナポリに比べてマイナスだが、ケガ人や出場停止の選手はいないため、盤石の布陣で戦えるはず。

繰り返しになるが、得点差はわずかに1。最後まで緊張感の続く、気の抜けないゲームになるだろう。


■チェルシー vs レアル・マドリード

1stレグで“キラー”ぶりを見せつけたベンゼマ ©Getty Images

チェルシーはフランク・ランパード暫定監督就任後の公式戦で3連敗といまだに混迷から脱却できずにいる。加えて1stレグではベン・チルウェルが退場処分を受けたため2ndレグに出場できず、ハムストリングを痛めたカリドゥ・クリバリについても、指揮官は欠場を明言している。2点のビハイドで臨むこの試合も厳しい戦いを強いられることは間違いないが、ホームで意地を見せることはできるか。

連覇を目指すレアル・マドリードは1stレグで2-0と完勝。直近のリーグ戦でも危なげなく勝利を収めており、盤石の状態でこの試合に臨むことができそう。両者のCLでの対戦はこれで3シーズン連続となっているが、カリム・ベンゼマは今シーズンの1stレグまでの5試合で実に6ゴールを挙げている。1点差での敗戦でも勝ち抜けできる有利な状況ではあるが、エースが再び“チェルシー・キラー”ぶりを発揮すれば突破に大きく近づくはずだ。

チーム状態に大きな差があり、2点差もついているこのカードだが、わずかな油断から流れが一気に変わる可能性もゼロではない。

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