学友会費をローンの返済に 107万円横領の男を懲戒解雇、京都・福知山公立大

福知山公立大

 大学生や保護者から徴収した学友会費など総額107万円を横領したとして、京都府福知山市の福知山公立大は18日、40代の男性事務職員を同日付で懲戒解雇したと発表した。職員はローンの返済や生活費に充てたと話しているという。既に全額を返金しており、刑事告訴はしない方針。

 同大学によると、職員は事務局学務・学生支援グループに所属していた2021年6月、退学者2人への返金名目で学友会と教育後援会の口座から現金計7万5千円を引き出して着服。10月には、学友会口座から大学祭実行委員会への補助金として引き出した100万円を着服した。職員は大学側に偽造した見積書や領収書を提出していた。別の職員が昨年12月に出納書類を確認した際に発覚した。

 同大学は、職員への管理監督を怠ったとして、上司の50代男性職員を文書訓告処分とした。川添信介理事長は役員報酬の一部を自主返納した。

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