【高校野球春季神奈川県大会】昨春の王者・桐光学園、まさかのコールド負け 1998年以来、夏のシード権失う

【横浜―桐光学園】5本塁打され、法橋にマウンドを託す桐光学園の中平(1)=サーティーフォー保土ケ谷(立石 祐志写す)

◆桐光学園2―10横浜(7回コールド)

 昨春の王者・桐光学園が3回戦で散った。下位打線に次々と一発を許し、5本塁打10失点でまさかのコールド負け。野呂雅之監督(61)は「初球から振る練習をしてきて、それができた」と一定程度の収穫を口にした一方、「本塁打ばかりで守りようがなかった」と肩を落とす。夏に向かうチームを「マイナスからのスタート」と表現した。

 夏のシード権を失ったのは実に1998年以来。指揮官は「複数の投手でやっていかないと厳しい時代。今大会で可能なら勝ちながら(投手陣を)育てていきたかった」と心境を吐露。「野手から投手になる選手が出てくるかもしれない。いまは白紙の状態」と投手陣の立て直しを示唆した。

 先発した中平は「変化球の精度が低い分、真っ直ぐに張られた」と悔やんだが、「甲子園に行くために成長したい」と力強く誓った。

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