春季関東高校野球茨城県大会 22日開幕 総合力誇る土浦日大 初戦から好カード相次ぐ

第75回春季関東高校野球茨城県大会(22日開幕)の組み合わせ抽選会が18日、水戸市内で行われた。地区予選を勝ち抜いた32校にシード4校を加えた計36校が出場。上位2校に与えられる関東大会(5月20日開幕・神奈川)の出場権を懸けて争う。

シード校は昨秋の県大会成績に基づき、第1シードから順に土浦日大、常磐大高、常総学院、霞ケ浦が入った。ノーシード勢にも明秀日立や水戸商、藤代など実力校が並び、激戦が予想される。

昨秋の王者・土浦日大は左右のWエース・藤本、小森が冬を越えてさらにスケールアップした。打線も後藤、太刀川らが並ぶ中軸は破壊力がある。下位打線も抜け目なく、随一の総合力を誇る。常磐大高は「相手が嫌がる野球」を展開する。足を絡め、しぶとく本塁を狙う。4番に座る茂木は勝負強さが光る。

常総学院は飯塚、諸星の継投で守り勝つ。激しい競争で刷新されたセンターラインは経験豊富な遊撃手の山崎が束ねる。霞ケ浦はプロ注目の最速145キロ右腕・木村が大黒柱。オフには変化球の精度を向上させ、攻略は至難だろう。

明秀日立は昨秋県大会初戦敗退からの巻き返しを誓う。柴、平野の甲子園経験者がけん引する。水戸商は堅守を誇り、地区予選では接戦をものにしてきた。藤代はエース左腕の大竹に安定感がある。

竜ケ崎一-つくば秀英、東洋大牛久-水戸商など初戦から好カードが相次ぐ。1回戦から明秀日立や水城が登場し、シード校も初戦から気が抜けない戦いが続く。

大会はジェイコム土浦をメインに、ノーブルホーム水戸、笠間市民球場の3球場で行われる。関東大会出場校が決まる準決勝は5月3日、決勝は同5日。観客数制限なしで開催される。

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