烏山の創業支援施設 パーソナルジムが初入居

オープンしたパーソナルジムとトレーナーのAKUTSUさん

 栃木県那須烏山市の那須烏山商工会などが創業支援のために整備した施設「チャレンジショップ那須烏山(愛称・ここカラ)」の初めての入居事業者がパーソナルトレーニングジム「BAOgym(ビーエーオージム)」に決まり、17日に営業を始めた。5月下旬には飲食店もオープンする予定。施設完成から2カ月余りでの入居事業者の相次ぐ決定に商工会は「滑り出しは上々」としており、残る2部屋への入居事業者を引き続き募っている。

 ここカラは商工会が市や金融機関と連携し、烏山地区市街地の空き店舗を整備して今年2月に完成した。建物内には4部屋あり、独立後も市内で事業を続けることなどを条件に起業希望者が最長5年間入居できる。家賃は月1万5200~2万1千円。

 ジムは市出身のトレーナーAKUTSUさん(33)が経営。AKUTSUさんは5年ほど前から都内のパーソナルジムで働いていたが、「地元の高齢者の運動する機会を増やしたい」と開業を目指し、昨年4月ごろから市内でテナントを探していた。ここカラが完成し「ほかの入居店舗があり、多世代間での交流が生まれる」と入居を希望した。

 商工会は入居事業者に対し、経営ノウハウなどを提供する。5月下旬にはホットドッグやドリンクを出す軽飲食店も開業する予定だ。北原年之(きたはらとしゆき)経営支援課長は「引き続き起業希望者の発掘を続けていきたい」としている。(問)同会0287.82.2323。

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