小値賀町長 西村氏、東彼杵町長 岡田氏 いずれも無投票再選 長崎統一地方選

 統一地方選後半戦のうち東彼東彼杵、北松小値賀の2町長選が18日告示され、東彼杵町の現職、岡田伊一郎氏(69)=無所属=と小値賀町の現職、西村久之氏(65)=同=以外に立候補の届け出はなく、両氏の無投票再選が決まった。同日は西彼長与、時津、東彼川棚、東彼杵、小値賀の5町議選も告示され、いずれも立候補者数が定数を上回り、5日間の選挙戦に突入した。
 岡田氏は東彼杵町職員、同町議3期を経て、2019年町長選で当時の現職との一騎打ちを制して初当選した。昨年12月の町議会で、老朽化した役場庁舎の建て替えや人口減少社会における小中学校のあり方検討などを掲げ出馬表明をしていた。18日午後5時過ぎ、町内の事務所に吉報が届くと、そのぎ茶で乾杯。2期目に向け「『未来への責任と覚悟』を掲げた。言い訳は通用しない。皆さんの生活向上に取り組む」と決意を新たにした。
 西村氏は1976年に小値賀町役場に入り、産業振興課長や住民課長を務めた。2019年町長選で3選を目指した現職を破り初当選。教育の充実や子育て支援、産業振興、医療体制の充実、人口減少対策などに加え、デジタル社会を目指して環境整備を進めたいとして、昨年10月に出馬を表明していた。18日午後6時過ぎ、町内で支援者と握手を交わして喜びを分かち合い、「引き続き期待をかけてくださったことに感謝したい」と述べた。
 5町議選は長与18人(定数16)、時津17人(同16)、川棚16人(同14)、東彼杵11人(同8)、小値賀10人(同8)がそれぞれ立候補した。いずれも投票日は23日(小値賀は一部繰り上げ)で即日開票する。

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