男性遺体、畑で発見…男女逮捕 「まさか」逮捕の2人、普段から好印象 礼儀正しい態度、周辺住民が驚き

男性遺体、畑で発見 男女逮捕

 男性の遺体を福島県内の畑に遺棄したとして、埼玉県警鴻巣署特別捜査班は18日、死体遺棄の疑いで、いずれもインドネシア籍で鴻巣市居住の無職の男女3人を再逮捕した。3人は入管難民法違反(不法残留)容疑で、3月下旬に県警に逮捕されていた。捜査関係者によると、容疑者の一人が過去に福島県内の遺棄現場の近くで働いていたことから、鴻巣市内のアパートから土地勘がある場所に遺体を運んで遺棄したとみて、経緯や当時の状況を詳しく調べている。

 再逮捕されたのは、同市稲荷町の容疑者(36)と同居する容疑者(31)、同市神明1丁目の容疑者(33)。

 再逮捕容疑は共謀し、2021年12月下旬ごろ、福島県内の山中の畑に男性の遺体を遺棄した疑い。県警は共犯事件で捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。

■好印象で礼儀正しく

 容疑者(36)と容疑者(31)が住んでいる鴻巣市のアパートを所有している男性によると、2人はアパートに入居する際に男性の元にあいさつに来たという。「好印象で、まさか事件を起こすような人には見えなかった。入居後も道端で顔を合わせると会釈してきて、礼儀正しいなと思っていた」と振り返った。その上で「今までこのようなことがなかったので驚きもあるが、いまだに不安な気持ちが残っている」と打ち明けた。

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