ハミルトン「最後の日までメルセデスにいるように感じている」ブランドとの関係を築き上げることが夢だと語る

 ルイス・ハミルトンは、あとどれほどF1にいられるかわからないが、偉大なスターリング・モスを手本にその「最後の日」までメルセデスに残りたいと考えている。

 今年、ハミルトンはメルセデスとの契約の最終年を迎えている。しかしあらゆる状況から考えて、2024年も、そしてそれ以降も、ハミルトンがF1で走り続けている可能性は高い。

 たとえパドックに別れを告げる日が来たとしても、ハミルトンはメルセデスとの縁が切れないことを願っている。モスのように、メルセデスという企業やブランドとのつながりを、名誉あるアンバサダーやアドバイザーとして末永く保っていきたいと考えているのだ。

「ずっとアットホームに感じている。家族なんだ」とハミルトンはメルセデスとのつながりを説明した。

「正直なところ自分では、最後の日までメルセデスにいるように感じている」

「レジェンドを振り返ってみると、サー・スターリング・モスは最後までメルセデスとともにいた。だから、僕もいずれそのようになることが夢だ……いや、もうそれは実現できている。つまり、これからも今のようにあり続け、ブランドとの関係を築き上げていくことが夢なんだ」

2023年F1第3戦オーストラリアGP 2位に入賞したルイス・ハミルトン(メルセデス)

 昨シーズンはハミルトンもメルセデスも苦しい戦いを強いられた。メルセデスの新世代マシンW13が、F1の新しい技術レギュレーションにうまく適応できていなかったのだ。2007年にF1に昇格して以来、ハミルトンは初めてレースで1勝もできなかった。しかしそうした困難にあっても、彼のF1に対する情熱やモチベーションはまったく衰えていない。チームの勝利に「貢献」できる確信があるかぎり、グリッドに留まり続けるつもりだ。

「チームに素晴らしい理解者がいてくれる。人間関係がとてもいい」とハミルトンは語った。

「僕個人としては、チームの役に立てるかぎり、そしてチームが前に進むために確実に貢献できるかぎり、チームに留まりたいと考えている」

「それがもうできないと感じる時期が来たら、その時こそ若手にシートを譲るべきだろう。でも僕はまだけっこう若いし、体力もしっかり維持できている」

2023年F1第3戦オーストラリアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

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