<新型コロナ>学級閉鎖…埼玉594人感染 5類移行=「救急搬送困難の増加」ではない理由 混乱回避へ

埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県は19日、新たに0~90歳以上の594人の新型コロナウイルスへの感染を確認したと発表した。死者は0人だった。感染者の内訳は県管轄が405人、さいたま市109人、川口市38人、川越市20人、越谷市22人。1週間の感染者数の平均は429.9人。

 これまでに確認された感染者は180万5036人。死者は3989人。18日夜時点の重症者は1人、入院は135人、宿泊療養は80人。

 クラスター(感染者集団)関連は確認されなかった。

 県教育局によると、県立学校1校で児童生徒1人が感染し、学級閉鎖を1件実施した。

 越谷市では、市内のグループホームで70代以上の利用者男女14人の感染が分かった。

■5類移行により、救急搬送困難の増加などの懸念は 4月18日の知事会見の一幕

 知事 5類移行イコール救急搬送困難事案の増加ではないということを確認した上でですが、行政の関与を前提としたこれまでは限られた医療機関に送るということでありました。今後は幅広い医療機関の受け入れ体制、それから医療機関同士の入院調整が前提となってきます。円滑にいくかどうかは当然不安もあるでしょうし、混乱もあろうかと思っています。国は3月17日時点で移行計画を出すようにと。9月末日くらいまでの移行期の計画であります。入院に関わる医療提供体制と、病診病病連携、入院調整を支援することを検討しており、可能な限り円滑に着地できるようにと考えています。同時に、医療機関が増えればそれだけ窓口が増えますので、すでに医師会や消防機関とも意見交換を行っているところです。移行期間の間に適正受診の推進を図るための救急電話相談の体制を強化や、受け入れ可能医療機関を救急医療情報システムに見える化、あるいは重症病床の確保を引き続きするとか、必要な場合に助言していく、こういったことを現時点では考えています。

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