「おためし」移住してみませんか 家賃3万円、通勤運賃も支援 京都・南丹などで

お試し移住の体験者のために用意した賃貸物件(京都府南丹市日吉町四ツ谷)

 京都府南丹市など5市とJR西日本は、空き家などに入居して移住を体験できる事業「おためし暮らし」の参加者を募っている。3年目の今年は1~11カ月間住める賃貸物件3軒を用意。京都市などで働く人には特急料金を含む通勤費の4割を支援し、移住と鉄道の利用促進を図る。

 新型コロナウイルス感染拡大で在宅勤務が広まったため、同市や高島市、兵庫県丹波篠山市とJR西が2021年度に開始。南丹市では21年度に2組、22年度に6組が体験した。計3組が定住する見込みだという。

 23年度は日吉町四ツ谷と殿田、園部町宮町の計3軒で募集し、家賃は月3万円。通勤が必要な人には、JRの運賃に加えて今年から特急料金も支援し、IC乗車券「ICOCA(イコカ)」のポイントで還元する。

 23年度から加わる滋賀県甲賀市と和歌山市を含む5市役所を結んだオンライン会見が、10日に開かれた。南丹市の西村良平市長は「自然を感じながらの便利な生活から、濃厚な田舎暮らしまで可能だ」と魅力をアピールした。

 山陰線の減便と移住促進の整合性についてJR西の担当者は「移住施策で人口が増えればダイヤに反映できるだろう。自治体と連携して路線の維持を図る」と述べた。

 入居は先着順。詳細は同事業のホームページへ。問い合わせは南丹市地域振興課0771(68)0019。

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