源田選手のユニホームや手袋…WBC優勝の軌跡 大分市の野球用品店で展示【大分県】

源田壮亮選手がWBCで使用したユニホームや手袋、ロッカールームのネームプレートなど5点を展示。源田選手のサインを手にする後藤かおり統括マネジャー=大分市萩原のアオバヤビーエスショップ

 【大分】ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝の余韻を味わって―。大分市萩原の野球とソフトボール用品のセレクトショップ「アオバヤビーエスショップ」は、日本代表「侍ジャパン」のメンバー源田壮亮選手(30)=大分商高出身・西武=が大会中に着用したユニホームなどを展示している。30日まで。

 WBC強化試合用のユニホーム、練習着、ロッカールームのネームプレートなど5点。打撃用手袋は、1次リーグの韓国戦で骨折した右手小指にテープを巻くため、小指部分が切り取られている。けがを負いながら3大会ぶりの世界一に貢献した、不屈の闘志が伝わる。

 米大リーグから日系選手で初めて代表入りしたラーズ・ヌートバー選手(カージナルス)を歓迎しようとチーム全員で着用したTシャツも。背中に日米両国の国旗とヌートバー選手の愛称「たっちゃん」の文字、胸には直筆サインが光る。

 同店と佐伯市中の島の本店「アオバヤスポーツ」では商品販売と並び、グラブなど用具のメンテナンスを手がけている。少年野球の小学生からOB野球のシニアまでが利用。なじみ客にはプロ野球選手もいる。

 源田選手は明野西少年ソフトボール部時代からの付き合い。父の光明さん(71)が「地元の皆さんに楽しんでもらいたい」とWBCグッズの展示を申し出た。

 県内外のファン、プレーヤーが“お宝”を写真に収めている。明野西小3年の石山航大君(8)は少年ソフトボール部の後輩。「源田選手のようになりたい」と目を輝かせる。父の達慎さん(41)は「小指部分をカットした手袋がリアル。感動がよみがえります」。

 佐伯市の本店では23日までグッズ3点を展示。後藤かおり統括マネジャー(36)は「野球人口が減少する中、WBC優勝をきっかけに興味を持つ子どもが増えればうれしい。源田選手に続いてほしい」と話した。

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