先発シャーザーが粘着物質疑いで退場もメッツが勝利し3連戦勝ち越し

【メッツ5-3ドジャース】@ドジャー・スタジアム

メッツは先発のマックス・シャーザーが粘着物質使用の疑いで4回裏のマウンドに登る前に退場となったものの、2番手以降の投手陣が粘りを見せると、5回表にブランドン・ニモの1号2ランで逆転に成功するなど打線も機能し5対3でドジャースに勝利。3連戦勝ち越しに成功した。メッツ2番手のジミー・ヤカボニスが2勝目(0敗)をマークし、ドジャース先発のノア・シンダーガードに3敗目(0勝)が記録されている。

メッツは4回の攻守交替時にシャーザーが退場となると、緊急登板となったヤカボニスが犠牲フライで先制を許してしまう。それでも直後の5回表にニモの2ランで逆転に成功すると、8回表にはトミー・ファムの犠牲フライ、9回表にはマーク・キャナの2点タイムリー二塁打でリードを広げる。投手陣も8回裏、9回裏に1点ずつを許したものの、逆転した5回以降はドジャースに同点を許さず逃げ切った。

シャーザーは2回の粘着物質チェックで審判から手を洗い流すよう求められ、これに従ったものの、3回裏の守備前にはグローブに粘着性が認められ、これも交換。3回無失点の投球を見せていたが、4回裏の前に再び手のチェックを受けると退場が宣告された。この日主審を務めたダン・ベリーノは試合後の取材で「イニング間に粘着物質のチェックをするようになってから3シーズン触ってきた中で、今回が一番粘着性が強かった。1回と比べるとかなりベタついており、自分の指が彼の手にくっつくほどで、その際に指についた物質はその後数イニング残り続け、指同士がくっつくのを感じた」とコメントしている。

シャーザーが粘着物質を使用していたとMLB機構が判断した場合、2021年のヘクター・サンディエゴ、ケイレブ・スミスの事例と同様であれば、シャーザーは10試合の出場停止となる可能性がある。シャーザーは試合後の取材で「粘着しているものは汗とロジンであり、異物は使用していない」と主張しているが、出場停止となれば先発投手の故障離脱が相次いでいるメッツにとっては大きな痛手となるため、今後の動向に注目が集まる。

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