南海トラフ地震に高い危機意識を 静岡県が職員抜き打ち訓練 30分以内に90%近く参集

南海トラフ地震が起きた想定で、静岡県は4月20日朝、全ての職員約7300人を緊急に集める抜き打ちの訓練を行いました。

<訓練音声>

「地震発生、強い揺れ!姿勢を低くしてください」

訓練は、20日午前6時45分に南海トラフ巨大地震が発生し、静岡県内を震度7の揺れが襲った想定で実施されました。15分後、連絡を受けた川勝知事が自転車で駆けつけ、職員も次々と集まりました。

災害対策本部では情報収集などが行われ、今回初めて職員が県庁に向かう途中に防災アプリを使って被害状況などを報告する訓練もしました。

県は初動態勢を整えるのに252人の職員が必要だと想定していて、20日は86.9%にあたる219人が30分以内に集まりました。

<川勝平太知事>

「90%近く集まった。毎年やったかいもある。同時に職員が危機管理が一番大切という危機意識に照らされているのが参集結果、高い参集率に表れている」

訓練は2022年まで新型コロナの影響で規模を縮小していましたが、4年ぶりに通常の形で実施されました。

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