軽商用EVで宅配の実用性検証 6〜8月、宇都宮でも ホンダとヤマト運輸

検証で使用するテスト用車両

 ホンダとヤマト運輸は、ホンダが2024年春に発売を予定している新型軽商用電気自動車(EV)の集配業務における実用性の検証を、今年6〜8月にヤマト運輸の宇都宮清原営業所(宇都宮市野高谷町)など全国3営業所で実施すると発表した。

 検証では、軽商用車「N-VAN(エヌバン)」をベースにした新型のEVを活用する。環境負荷軽減効果と集配業務での使い勝手、車両性能などを検証する。また、電力消費量、走行後の充電量などの基礎データを収集。複数台のEV運用を想定した充電オペレーションも見極め、実用性の高いEV運用に役立てる。

 新型軽商用EVは、助手席からリアまでフラットになる荷室空間が特長で、ヤマト運輸が導入を進めている、ドライアイスを使わない小型モバイル冷凍機を2台搭載。冷蔵・冷凍品配送についても検証する。

 宇都宮清原営業所は、1度の配送における走行距離が比較的長いことから検証実施エリアに選ばれた。このほか、配送荷物やドライバーの乗降が多い中野営業所(東京都杉並区)、坂道が多い神戸須磨営業所(神戸市)で実施する。

検証で使用するテスト用車両

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