生産力増強で顧客ニーズに応える 東色ピグメント・矢板工場新棟落成式

落成披露式が行われた東色ピグメント矢板工場新棟=18日午前、矢板市

 化粧品・ヘアケア製造の東色ピグメント(東京都港区、鴫原靖宏(しぎはらやすひろ)社長)は18日、矢板市こぶし台で昨年11月に稼働を開始した矢板工場新棟の落成披露式を行った。生産能力を増強し働きやすい環境なども整備し、多様な顧客ニーズに応える。

 新棟は同所にある矢板工場の隣接地に建設した。延べ床面積8480平方メートル。投資額は32億円。

 同社は主に相手先ブランドによる生産(OEM)を手がけている。新棟では乳液などを作る真空乳化機を2機導入し、化粧水やスキンケア商品の生産を従来の最大4倍に増加させた。商品の製造から容器への充填(じゅうてん)、仕上げまでを一貫して行い、生産性の向上も図る。

 加えて、同工場新棟の従業員200人のうち女性が150人に上ることから、パウダールームを整備するなど女性の働きやすさにも配慮したという。

 落成披露式には同市の斎藤淳一郎(さいとうじゅんいちろう)市長や関係者ら約100人が出席した。鴫原社長は「主力工場として商品の製造など、将来、陳腐化しないような仕組みを作っていきたい」と話した。

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