香港島の大停電、政府が報告書要求

香港島とラマ島で4月19日未明に発生した大規模な停電は約1時間に及んだ。同日の香港メディアによると、香港電灯は深夜に行っている供電システムのメンテナンス時、ある設備で故障が発生し、香港島の多くのエリアで午前零時49分に電力が中断し、供電は1時37分に全面的に回復した。事件によって顧客に不便をもたらしたことに謝罪するとともに事故原因は調査中であると発表した。機電工程署は午前1時27分ごろに香港電灯が既定システムに基づいて事故を通報した後、香港電灯と事態の進展について対応するとともに香港電灯の修復作業の進捗状況を監察していた。さらに機電工程署は香港電灯に速やかに事故の原因を調査し、事故発生から4週間以内に詳細な報告書を提出するよう要求した。民主建港協進連盟(民建連)の梁煕氏は「今回の件は小さなことではなく、深夜に発生したため影響を受けた人は少なかったにすぎない。日中に発生したら大量の信号機が止まって重大な影響をもたらした」と指摘。香港工会連合会(工連会)の郭偉強氏も、電力使用のピーク時でもないのに停電事故が発生したことから、香港伝統が高効率のサービスを維持できるかどうに疑問を呈した。またMTR香港駅では19日正午ごろに約20軒の店舗が停電。電力供給は午後3時ごろに回復した。

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