Rソックスが快勝で5割復帰 吉田2安打2打点 前田は負傷降板

【ツインズ5-11レッドソックス】@フェンウェイ・パーク

ツインズ・前田健太vsレッドソックス・吉田正尚の日本人対決が注目された一戦は、レッドソックスが1回裏にアレックス・バードゥーゴの2号先頭打者弾で先制すると、3回裏に6得点、5回裏に3得点と打線が爆発。先発全員安打を達成する14安打11得点の猛攻で、ツインズに11対5で勝利し3連戦勝ち越しを決めた。レッドソックス先発のタナー・ハウクが3勝目(0敗)をマーク。ツインズ先発の前田は2回裏の守備で左足首に打球を受けて無念の負傷降板となり、2回被安打1、与四球1、奪三振0、失点1の内容で3敗目(0勝)を喫している。

初回先頭打者弾で先制に成功したレッドソックスは、3回から急遽登板したエミリオ・パガンを攻め、吉田のタイムリーを含む7安打で6点を奪う猛攻を見せる。レッドソックスは5回裏にもチャン・ユーチェンの2号2ランで3得点、8回裏には吉田がこの日2本目のタイムリーを放つなど終始攻撃の手を緩めず、先発ハウクの7回3失点の好投に応えた。チームはこれで勝率を10勝10敗の5割に戻している。

4試合ノーヒットと苦しみ、前日の試合ではスタメンを外れていたレッドソックスの吉田は「4番・左翼」でスタメン出場。前田との直接対決はライトライナーに打ち取られたものの、3回の第2打席で久々のヒットとなるセンター前タイムリーを放つと、セカンドゴロ、レフトフライ、レフト線タイムリーで5打数2安打2打点の活躍を見せた。凡退した打席もいい当たりのものが多く復調気配で、今後の活躍にも期待が高まる。今季の成績は打率.189、1本塁打、8打点、OPS.581となっている。

なお、2回表に打球を左足首に受けて途中降板となっていた前田だが、試合後のX線検査では骨折は見つからず。腫れは大きく残っているとのことだが、ひとまずは胸をなでおろす結果となった。前田に直撃した打球の速度は111.6マイル(約180キロ)で、なんとかボールを拾い上げて打者こそアウトにしたもののグラウンドに倒れたが、歩いてベンチに戻る姿を見せると敵地のファンからも拍手を受けていた。日本人対決は不運な形で消化不良に終わってしまったが、今のところ重傷ではなさそうなのは朗報で、再度の対戦機会に期待したい。

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