平戸ツツジ彩る庭園を公開 22、23日 熊沢三郎記念館で「守る会」感謝祭

見頃を迎えた平戸ツツジが咲き誇る庭園=平戸市、熊沢三郎記念館

 長崎県平戸市中心部一帯の旧家を受け継ぐ市民で作る「平戸庭を守る会」の発足22周年感謝祭が22、23の両日、同市岩の上町の熊沢三郎記念館で開かれる。見頃を迎えている平戸ツツジなどに彩られた庭園を公開する。
 守る会は2000年に発足した。平戸城の城下町で庭園がある旧家が十数軒あるが、いずれも建物や庭園の維持管理費用や跡継ぎ不在などの問題に直面。02年から保存継承につなげようと建物や庭園数カ所の公開に取り組んでいたが、新型コロナウイルス禍のため20年から中断していた。
 会場の記念館は県立猶興館高そば。1952年、大輪の花が咲く平戸原産とされるツツジを、「平戸ツツジ」と命名した故熊沢三郎氏の屋敷。同会の鮎川学さん(76)は「これまで会を支えてくれた皆さんへのお礼の気持ちを込め、お迎えしたい」と来場を呼びかけている。問い合わせは鮎川さん(電090.5941.0061)へ。

© 株式会社長崎新聞社