プーマ「プロアダプト アルファキャット2.0」を試し履き まさに“超普遍的”な一足

プーマ「プロアダプト アルファキャット2.0」

GDO社員3人(シューズマニア・室井、バイヤー・塩田、編集部員・柴田)が新作のゴルフシューズを試し履き&品評する恒例企画。今回は春夏モデル編、プーマの「プロアダプト アルファキャット 2.0 ディスク」をPick Up!

1)シューズマニア・室井がCheck「18ホールストレス無く歩きたい…歩行重視のゴルファーにおすすめ」

シンプルなデザイン

室井:クセが無く万人ウケした初代モデルからの進化が気になりますね。まず、シームレスのシュータン一体型だったデザインから変化しています。トウ側は一体構造のままですが、足首側がセパレートされたおかげで履きやすくなりました。そしてヒールカップのサポート部が大きくなった感じがします。

バンカーショットでもしっかりグリップ

前作のサイズ感は通常より1cmアップでしたが、今回は0.5cmアップでベスト。指回りはほんの少しタイト目の印象です。どうやらラスト(靴型)が変わったようで、その影響でしょう。足の当たりがソフトなことも相まって、履き心地は柔らかくて気持ちいいです。最近流行りのソールが弾むようなクッション性はなく、適度で絶妙な硬さという感じがします。

GDO室井の評価は?

ソフトスパイクには劣りますが、スイング時も十分なグリップ力があります。重心が低く設計されているのが個人的には好み。一方で柔らかく厚みを持たせたアッパーなので、パワーヒッターにはホールド感が物足りないかもしれません。スイング時の安定感よりは、18ホールストレス無く歩きたい…そんな歩行重視のゴルファーにおすすめの一足。見た目通りの“爽やかな履き心地”を体験いただきたいです。(シューズマニア・室井)

2)バイヤー・塩田がCheck「全体のバランスという事であればナンバーワン」

爽やかなデザインがゴルフ場で映えます

塩田: ここ数年のモデルの中ではプーマのヒット作といえる「プロアダプトアルファキャット」の二代目です。どこがアップデートされたかは、前作を履いたことがある人であれば一目瞭然でしょう。なんとも足入れがしやすくなった履き口周り。シュータンが分離式なので、足口が大きく広がりスッと履けます。シュータンと足首周りのクッションは非常に柔らかくて気持ちいいです。

傾斜地でも安定感を発揮

前作は足を入れた感触はタイトな印象でしたが、今作は適度な余裕があって、足幅を気にするような人でも問題無く履けることでしょう。ラストも日本人向けに改良されているのを感じ取れます。

GDO塩田の評価は?

サイズは前作と比べるとゆったりしていますが、若干トウ側に詰まりを感じたので、通常から0.5㎝アップを選択しました。個人的には「シューズ全体のバランス」という事であれば、ナンバーワンだと思います。ゴルフシューズに明確な特徴を求めないゴルファーであれば、お勧めの一足でしょう。(バイヤー・塩田)

3)編集部員・柴田がCheck「良い意味で特徴の少ない普遍的なプロダクト」

7色のカラーバリエーション

柴田: 初代の発売から約2年の時を経てフルモデルチェンジしました。7色のカラーバリエーション展開は、メーカーの意気込みを感じます。履いてプレーしてみると、ゴルフシューズとしてはバランスが取れていている印象。アッパーがホワイトタイプだけでも4種類あるので、色選びで個性を発揮したいところです。ちなみにレース(靴ひも)タイプも7色展開で販売しています。

ソールのアクセントカラーがとても映える

シュータンと履き口周りが肉厚になったことで、シルエットは少し丸みを帯びたように感じます。スタイリッシュな印象は弱まりましたが、その分機能性を向上させたということでしょう。また、日本人の足形に合わせてラスト(靴型)が改良されたとのことですが、それでも前作ほどではないもののタイトな印象です。私も0.5㎝アップでジャストサイズでした。サイズを間違えなければ、心地よいフィット感が得られると思います。

GDO柴田の評価は?

ミッドソールとアウトソールは前作を踏襲して変わらぬ安定感をキープしています。ゴルフ場のタイプや天候などで履き替えるほどではない、ゴルフシューズは一足あれば十分というアベレージゴルファーにはぴったりの、普遍的なバランスのとれたプロダクトだと思います。(編集部員・柴田)

プーマ プロアダプト アルファキャット2.0をGDOショップで見る

商品スペック

●タイプ=ダイヤルタイプ
●素材=人工皮革、合成繊維、合成樹脂(ポリウレタン)、天然皮革
●重さ=350g(片足27cm)
●サイズ=25-30cm
●幅=EEE相当
●鋲タイプ=スパイクレス

アッパーは熱可塑性ポリウレタンでコーティング
屈曲性と快適性に加え、優れた防水性能も備える
アウトソールは前作と同じ
補強されたヒールカウンターを装備
軽量素材のミッドソール「アダプトフォーム」が足裏全体を覆う
半独立シュータン構造(セミブーティ構造)に進化

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