外国籍のクルーズ船 港町・御手洗に寄港 広島・呉市で初 「昔の日本に戻った感じ」乗客が文化体験

広島・呉市に初めて外国船籍の豪華クルーズ船が寄港し、乗客が瀬戸内の文化に触れました。

21日、およそ250人のツアー客を乗せて、呉市の大崎下島沖に姿を現したのは、全長142メートルのフランスのクルーズ船「ル・ソレアル」です。呉市に外国籍の客船が寄港するのは初めてです。

北前船の寄港地をたどるクルーズの途中に日本文化に触れる体験のため、寄港しました。御手洗港で行われた歓迎式では、新原市長が、ポルトガルから訪れた夫婦に島の特産品・柑橘を贈りました。

クルーズ船から小舟に乗り換えて島に上陸した乗客たちは、日本遺産の御手洗地区にある古い街並みを散策したり、写真を撮ったりしていました。

また、古民家では一輪挿しが体験できるコーナーが設けられました。

フランスから
「(一輪挿しの)やり方が正しいか分からないけど、本当に楽しかったです」

雅楽や三味線の生演奏を聞くこともでき、短い時間の上陸でしたが、乗客たちは瀬戸内の港町の風情を楽しんでいました。

アメリカから
「静かで心が癒されました。昔の日本に戻ったような感じがしました」

アメリカからの乗客
「アメリカで三味線を聞いたことがあるが、この楽器は難しい」

ル・ソレアルは、21日午後に福山市の鞆にも寄港しました。あす22日朝には大阪に入港するということです。

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