広島選出の岸田総理の妻・裕子さんは、先日、アメリカを訪問してバイデン大統領の妻・ジルさんと懇談しました。総理夫人がアメリカの招待を受けて単独で訪問するのは初めてです。懇談や広島サミットに向けた思いについて、裕子さんに聞きました。
岸田総理の妻・裕子夫人です。16日から18日までアメリカ・ワシントンを訪問しました。バイデン大統領の妻・ジル夫人から招待されました。
1月の日米首脳会談の際には、ジル夫人が手術の直後で会えないということもあって、裕子夫人は同行していませんでした。総理との間では事前にこんなやり取りがあったといいます。
岸田総理の妻 裕子夫人
「ジル夫人と懇談の時間がありましたので、『何を話そうか考えているところなんだ』というふうに主人に言いましたら、『場を和ませるために冗談の1つぐらい考えていったらいいんじゃないか』という話がありました」
ホワイトハウスで行われたジル夫人との懇談は、裕子夫人がたてたお茶を飲みながら行われました。
裕子夫人
「冗談と言えるかどうか、そういうレベルかどうかはちょっと疑問なんですけれど、ジル夫人と懇談をさせていただくお部屋がグリーンルームというお部屋だったんですね。日本から持って行ったお道具でお茶を立てて、一緒にいただくということになっていましたので『グリーンルームでグリーンティーを一緒にいただけるというのはたいへんうれしいです』というふうに申しました」
また、ジル夫人にホワイトハウスの中を案内してもらったといいます。
裕子夫人
「ジル夫人の公務を垣間見ることもできまして、家庭を大事にしながらも、公務にも非常に全力で当たっていらっしゃって、バイデン大統領を全力で支えていらっしゃるということがたいへん伝わってきました」
さらに、バイデン大統領の執務室では…
裕子夫人
「バイデン大統領から今の日本とアメリカの関係がいかにすばらしいものであるかということをお話しくださいまして、執務室の中にアメリカの歴代大統領の肖像画が掛けてあったのですけれども、そのことについて、いろいろ説明をくださったり」
このあと、ジル夫人とホワイトハウスの庭でサクラの木を植樹しました。
バイデン大統領の妻 ジル夫人
「裕子、ホワイトハウスへようこそ。この植樹は両国の友情のシンボルです」
裕子夫人は、来月のG7広島サミットについて夫人にこう伝えたといいます。
裕子夫人
「ぜひ5月のサミットへは、ご夫婦でお越しくださいということはわたしから申し上げまして、広島の文化とか、食べ物とか、風土的なことも紹介していきたいので、ぜひお持ちしていますということはお伝えしました」
サミットでは首脳会議のほか、「配偶者プログラム」が開催されます。2016年の伊勢志摩サミットでは安倍昭恵さんが各国首脳の配偶者をもてなしました。
裕子夫人
「実際にお会いすると、そこで交流が生まれて、お互いの心が通じ合うということを今回の訪問でわたしも実感いたしましたので、国と国との関係強化、友好的な関係の発展へとつながっていけばと思っておりますので、そのようになるようにわたしも一生懸命取り組んでいきたいと思っています」