県内全小学校に著書寄贈 都城のNPO代表蒲生さん

食の大切さを伝える著書を贈った蒲生芳子さん(中央)と、受け取った児童代表

 自然との共存や食文化の大切さを発信しているNPO法人「手仕事舎そうあい」代表の蒲生芳子さん(75)=都城市庄内町=が、著書「子どもと田舎暮らし」を県内の全小学校に寄贈した。
 同書は「厳しい時代を生き抜く知恵と技を次世代に伝えよう」と企画。蒲生さん夫婦が小学生の孫娘に四季折々の食材や知恵を伝承する内容。
 贈呈式は20日、宮崎市の宮崎西小(荒武真奈美校長、204人)であり、蒲生さんが全校児童を前に「自分の近くで取れたものを大事に食べることを考えて。本に書いてあることをお母さん、お父さんにも伝えてほしい」とあいさつし、本を代表に手渡した。
 6年の日高結美さん(11)は「漫画になっていて読みやすい。この本が生きる力になる」と感謝していた。同書は県内232の小学校と各市町村の教育委員会などに、計262冊贈った。

© 株式会社宮崎日日新聞社