「モー、おなかいっぱいかな?」 放牧牛の食事を園児がお手伝い

放牧牛と触れ合う園児たち=西海市西彼町

 のどかな風景が広がる長崎県西海市西彼町白似田郷の一角。ぽかぽか陽気となった18日、レンゲソウが咲き誇る田んぼで、園児たちが牛との触れ合いを楽しんだ。
 レンゲソウは、養蜂への活用とともに、子どもたちに草花のじゅうたんを体験してもらおうと同町の農業、植田誠さん(72)が植栽。先月下旬ごろ咲き始めた。米作りのシーズンを前に牛たちに食べさせようと放牧し、町内の西彼中央幼稚園(岡野美穂園長、10人)に来訪を呼びかけた。
 はだしで駆け回ったり、寝転んだりして遊んだ園児たちは怖がる様子もなく、隣接する田んぼから移されてきた牛たちに大接近。レンゲソウをむさぼるように食べる牛たちに、手で取った草花を直接与えて食事のお手伝いも。「モー、おなかいっぱいになったかな?」

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