中須賀、26連勝達成/2023全日本ロード第2戦鈴鹿2&4 JSB1000 レース1

 4月22日、2023年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レースのJSB1000クラス レース1が三重県の鈴鹿サーキットで行われ、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝を飾った。2位は岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)、3位は名越哲平(SDG Honda Racing)となっている。

 全日本ロードレース選手権第2戦鈴鹿2&4の決勝レース1は、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝した。エントリー70台のうち、予選を通過した44台のフルグリッドで迎えたレース1。午前中の予選と同様に風は強いものの、晴れてドライコンディションの中、14周の戦いがスタート。

2023全日本ロード第2戦鈴鹿2&4 JSB1000 レース1 序盤のトップ争い

 ホールショットは中須賀、岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)、名越哲平(SDG Honda Racing)、津田拓也(AutoRace Ube Racing Team)の順で2コーナーを進む。7コーナーで岡本が先頭に立つと、オープニングラップを制する。

 2周目、名越が130Rで中須賀をパスして2位に浮上。中須賀はすぐ後ろで様子をうかがう。3周目、シケインで名越を抜き返した中須賀は岡本の背後に迫る。この2台を名越と水野涼(Astemo HondaDream SI Racing)が追いかけていく。

 7周目、名越がトップ集団に加わる一方、水野は単独4位へ。レース中盤、岡本、中須賀、名越の順で膠着状態。後半には、岡本に仕掛けるそぶりを見せる中須賀だが、前には出ない。

中須賀克行がトップに浮上/2023全日本ロード第2戦鈴鹿2&4 JSB1000 レース1

 12周目、中須賀が満を持してスプーンカーブで岡本を抜いてトップに浮上。その後ペースを上げた中須賀は、そのままトップでチェッカー。シーズン3勝目を挙げた。2位は岡本、3位名越が表彰台を獲得。

 スポット参戦の日浦大治朗(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)が単独4位、5位津田拓也、6位作本輝介(Astemo HondaDream SI Racing)、水野は7位でチェッカーを受けた。

中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/2023全日本ロード第2戦鈴鹿2&4 JSB1000 レース1

■中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)レース1:優勝
「非常に難しいコンディションでしたが、岡本選手が予選並みのハイペースだったので、序盤はついて行くのに必死でした。でもこれをもう少し頑張れば、自分の展開に持ち込めると思ったので、自分もプッシュして何とか同じタイムを刻んで走りました。レース後半は、お互いにだんだんとスピンの量も増えてきていましたが、自分の方がしっかりと温存できていたのが最終的な勝因です」

「もう少し早めに前に出ようと思っていたのですが、しっかり仕留めるためにはもう少し待とうと思い、自分が仕掛けるタイミングでしっかり集中していきました。抜いた後は、抜き返されないようにブレーキングを各コーナーで頑張り、その後は自分のペースをワンランク上げることができたので、優勝できて非常にうれしいです」

「明日も風が強い予報なので、同じような展開になるかなと想像しています。今回この3台のアベレージが非常によかったので、誰かしらがレースを引っ張る形になると思います。まずはスタートをしっかり決めて、いいレースをできるように頑張りたいです」

2023全日本ロード第2戦鈴鹿2&4 JSB1000 レース1 表彰式

■岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)レース1:2位
「予選では、あまりクリアラップが取れなかったので、タイムを詰めることができませんでした。でも決勝のサイティングラップで思ったより4輪のラバーが影響していないと感じることができたので、序盤から前に出て行き勝負に出ました。予選よりもいいラップタイムが刻めたので、できるだけ前でずっと引っ張りたいなとプッシュし続けました。しかしタイヤがきつくなり、中須賀選手に抜かれた後、中須賀選手は最後に1ギア上げていましたが、自分は全然上げることができず、そのままのペースでゴールしてしまうという形になりました。完敗でした」

「でも、自分の中で一歩成長できたレースだなと思います。予選AとBで中須賀選手とはグループが別だったので、結局今日2周くらいしか走りを見られませんでしたが、レース中に学べたこともあります。明日はスタートを決めて、最後にしっかり挑んでバトルして、最終的に自分がトップでゴールできればなって思っています」

2023全日本ロード第2戦鈴鹿2&4 JSB1000 レース1 トップ3会見

■名越哲平(SDG Honda Racing)レース1:3位
「開幕戦に続いてまた3位という結果で、悔しい気持ちはありますが、また内容の違った形の3位が取れたと思っています。そして、開幕戦では序盤なかなかペースを上げていけなかったところを、今回は序盤からしっかりペースを上げていくことができました。最後までペースを落とさないで何とか頑張ったのですが、残り3、4周くらいからついて行くことができずに、耐えるレースしかできませんでした。内容としてはすごく前進したレースにはなりましたが、何もできなかったレースには変わりありません。レース2に向けてこれからチームと話して、今日よりも内容の濃いレースにできるようトライしてみたいです」

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