もう泣かない!星野陸也は半年ぶりの地元Vで欧州制覇へ

星野陸也は2打差の4位で最終日に向かう(撮影/奥田泰也)

◇国内&欧州男子ツアー共催◇ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 3日目(22日)◇PGM石岡GC(茨城)◇7039yd(パー70)

半年前はここで思わず涙が出た。昨年11月に行われた「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」。星野陸也の国内ツアー6勝目は地元茨城での初優勝だった。同じコース、しかも今度は欧州ツアー(DPワールドツアー)のタイトルがかかる最終日。「また泣く? もう、いいかな。さすがにダイジョブじゃないですかね」(笑)と準備は心身ともに万端だ。

首位に3打差の8位から出たムービングデーは前半にチャージをかけた。「コンパクションが一気に上がって、ピンポジションも難しくなった」セッティングに動じず、1番から残り90ydの2打目をピンそば2mにつけてバーディ発進。3mのスライスラインを読んだ9番までに4バーディを奪った。

ラフからの2打目、ピン手前に落ちた球が奥まで転がった18番グリーンの硬さに「仕上がってるなあ~」と面喰らい、ボギーフィニッシュにガッカリしながら「66」。連続60台のラウンドも「17」にしてツアー記録を更新、通算11アンダーでトップとの差を2ストロークに縮めて見せた。

9位タイまでの12人のうち、他の日本勢は同じ4位にいる金谷拓実だけ。金谷が前週アジアンツアー「インターナショナルシリーズ ベトナム」で惜敗した一方で、星野も自身の直近試合、国内ツアー「東建ホームメイトカップ」で最終日に逆転負けした。

フィールドの誰よりもコースを知り尽くしているはず(撮影/奥田泰也)

リベンジを期す舞台は、共催競技というより大きなステージ。「上位にいるので、マネジメントで地元の有利さを生かしたい。欧州の大会で優勝することが今年の目標。地元で、欧州ツアーで優勝したい」。世界への扉は故郷でこじ開ける。(茨城県小美玉市/桂川洋一)

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