2005年4月23日、動画投稿サイト「ユーチューブ」に最初の動画が投稿された。タイトルは「ミー・アット・ザ・ズー」。サイト設立者の一人が動物園で話す内容で、約20秒の動画だった
▼今では大人も子どももユーチューブを楽しむ。芸能やスポーツ、生活情報まで動画の種類は豊富だ。約20秒の短い映像から始まり、人々の世界を大きく広げた
▼スマートフォンを片手にユーチューブを見ながら、最近は本を手にする機会が減ったことに気づく。一方、2歳の娘は絵本に夢中だ。多くの絵本が並ぶ図書館や書店はお気に入りの場所
▼全国学校図書館協議会の2022年の調査によると、1カ月間の平均読書冊数は小学生が13.2冊、中学生が4.7冊、高校生が1.6冊。年齢を重ねるごとに本から遠ざかっている
▼きょうは「子ども読書の日」。子どもの読書意欲向上などを目指す日だが、大人も一緒に本を広げてみてはどうだろう。親子で楽しめば本に親しむ習慣がより身につく。短い物語をきっかけに、世界が広がることもあるはずだ。
