図書室一新すると、親子での読書増えた 京都・亀岡の小学校が文科相表彰

文部科学大臣表彰に決まった詳徳小の図書室「ブックランド」(昨年9月、亀岡市篠町)

 子どもたちの読書への意欲を高めたとして、京都府亀岡市篠町の詳徳小学校が文部科学大臣表彰を受けた。図書室をリニューアルして本を手に取りやすいようにしたり、親子で楽しめる本を貸し出したりする独自の取り組みが評価された。

 同小学校は市の「魅力と特色ある学校づくり」事業で、読書活動に力を入れている。図書室は昨夏、校舎改修に合わせて一新し「ブックランド」と名付けた。机と椅子を減らして空間を広くしたほか、季節や特定のテーマに関する本を集めたコーナーを設けた。不定期でボランティアによる読み聞かせもしている。

 また市立図書館中央館の蔵書から絵本や小説を選び、保護者に貸し出して親子で読んでもらう「ファミリー読書(ふぁみよみ)」も実施。「親子の会話が生まれた」「子どもと笑いながら読めた」など好評という。

 3月末に表彰が決まり、4月23日に東京で表彰式がある。平井眞理子校長は「本を通じて学び続ける子に育ってほしい。本年度は、家庭で親子一緒に本に触れてもらう活動により力を入れたい」と話している。

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