「宇治学」を台湾へ 中学1年生が防災アイデアを披露、防災アプリなど

「防災」の授業で考えた企画を台湾の視察団に発表する生徒(宇治市五ケ庄・宇治黄檗学園)

 京都府宇治市の宇治黄檗学園の黄檗中生徒が、「防災」の授業で考えた企画を台湾からの教育視察団の前で発表した。高齢者やペットを連れた人たちの避難などに関してアイデアを披露した。

 日本の文部科学省に当たる台湾教育部、大学、小中学校などの関係者約40人が防災教育の観点で視察に訪れた。宇治市内の中学1年生は「宇治学」として防災を学んでいる。

 同中1年生を代表して清水美有さん、中村有佑さん、丹羽菜々美さんが提案した。災害時にスマホで避難情報などが得にくい高齢者に向け、避難時の注意点を簡潔な言葉でポスターやチラシに載せて訴えることや、犬や猫を飼っている人のための防災アプリを作り避難所へ行く際に持っていくペット用品などを示しておくといった企画を力強く語った。

 また、同学園の教員が防災学習の意義として、防災を自分のこととして捉えて行動に移し、地域の課題も絡めて考える力をつけることなどを説明した。

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