若くして大きな期待を背負いながら、プロとして大成できなかった選手たちは少なくない。
元アメリカ代表のフレディ・アドゥもそのひとりだ。
弱冠14歳でMLSチームとプロ契約するなど神童として期待されたが、大きな活躍はできなかった。
33歳になった彼は『CBS』の番組に出演するとこう話している。
「自分は10代の若者が入れないような場所にも行けた。若い頃に遊んでいたから年上の友達も多くて、バーとかにも入ることができたんだ。
些細なことなんだけどね。(サッカーに)集中するよりもそういうことを楽しんでいた。些細なことっていうのは、必要な休息、食事、ストレッチや体のケアなどさ。
世界的な才能があっても、足りないこともある。
その才能を最大限に生かすためには全力で取り組まなければいけない。
同じような才能がなくてもがむしゃらに取り組めば超えられる。
自分の場合もそうだった。同じような才能はない選手たちがいたが、彼らは懸命に取り組み、自分よりも多くの成功を収めた」
「振り返ってみて、もっと違う決断があったかもしれないと思うのは…ベンフィカでの1年目を終えた後にモナコにローン移籍したこと。
あれでローンに次ぐローンが始まってしまった。ベンフィカに残るだけの忍耐力がなかったからね。
逆にベンフィカで一緒だったアンヘル・ディマリアは残る決断をした。
新しい監督がやってくると彼はプレーできるようになり、懸命に頑張るとレアル・マドリーに行き着いた。
自分が行ったモナコでは、監督と会長の権力闘争があった。
会長は僕をものすごく欲しがっていたけど、当時の監督は僕に準備ができているとは思っていなかった。
なので、プレーできなかった。たくさんプレーするチャンスは貰えず、その後は全てが雪だるま式さ。
だから、あの決断…もう一度できるなら、モナコには行かない」
若い頃に才能を生かすための努力が足りなかったと痛感しているようだ。
ただ、アドゥの着ているオレンジのパーカーが「うずまきナルト」なのが気になってしかたがない…。