現在も北海道コンサドーレ札幌で現役を続けている小野伸二。ブッフォンらと並んでもはや世界でも数人となった1998年ワールドカップ出場選手であり、尊敬を集める存在だ。
今回はその小野伸二が欧州でともにプレーした選手たちの中から「同僚ベストイレブン」を選んでみたぞ。
GK:エドウィン・ズーテビール
小野伸二と一緒だったチーム:フェイエノールト
現在:フィテッセ GKコーチ
国籍:オランダ
オランダ代表ではファン・デル・サールのサブだったため出場したことはないものの、2001-02シーズンの同国最優秀ゴールキーパーに選ばれたズーテビール。UEFAカップの優勝に大きく貢献し、2004年にはベテランながらフェイエノールトからPSVアイントホーフェンへ引き抜かれている。
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肩の怪我で現役を離れなければならなくなったが、その後すぐに指導者としてフォレンダムのGKコーチに就任。2021年からはフィテッセでGKコーチを務めている。
右SB:ブレット・エマートン
小野伸二と一緒だったチーム:フェイエノールト
現在:不動産投資家
国籍:オーストラリア
オーストラリアの「黄金世代」を支えたエネルギッシュなウインガー。サイドバックも全く問題なくこなす選手で、パワフルでスピードあるプレー、そして前に持ち込めるドリブルが魅力だった。
小野伸二とともにフェイエノールトで活躍したあとはイングランドに渡り、ブラックバーン・ローヴァーズで長くプレー。30代になってから帰国し、オーストラリアの名門シドニーFCに加入。Aリーグでは小野伸二と対戦した。
CB:パトリック・パーウェ
小野伸二と一緒だったチーム:フェイエノールト
現在:庭師
国籍:オランダ
フェイエノールト時代のセンターバックといえばやはりパトリック・パーウェ。オランダ代表でもルイス・ファン・ハール監督の下で招集されていたが、2002年の日韓ワールドカップは予選敗退したためビッグトーナメントには縁がなかった。
フェイエノールトでは1998年から2006年まで長く中心選手として活躍。その後はヴァランシエンヌとボルシアMGでプレーし、2009年にはVVVフェンローへと移籍。吉田麻也らともチームメイトであった。
引退後は指導者も務めたものの、趣味も高じて庭師に転職。庭園や公園、地域の公的施設の建設に関わっている。
CB:アンタル・ヤヒア
小野伸二と一緒だったチーム:ボーフム
現在:指導者
国籍:アルジェリア
アルジェリア代表で54試合に出場した名センターバック。バスティア、ニースでプレーしたあとにボーフムへとやってきて、そこでキャリアのピークを迎えた。2010年にヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いるチームでキャプテンを務め、南アフリカワールドカップでベスト16に進出している。
2017年に引退後はオルレアン、USMアルジェでスポーツディレクターを務め、昨年ロシアのスパルタク・モスクワでアカデミーのディレクターに就任。しかしわずか半年で退職し、ロシアを離れている。
左SB:クリスティアン・フクス
小野伸二と一緒だったチーム:ボーフム
現在:シャーロットFCコーチ
国籍:オーストリア
シャルケ04では内田篤人と、レスター・シティでは岡崎慎司と非常に仲良くしていたフクス。実は小野伸二ともチームメイトだった。マッタースブルクから2008年にボーフムへと加入し、2010年まで所属。それからマインツへ移籍している。
なお昨年限りで現役引退しており、最後に所属したアメリカ・メジャーリーグサッカーのシャーロットFCでそのままアシスタントコーチに就任している。
DMF:アーロン・ムーイ
小野伸二と一緒だったチーム:ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ
現在:セルティック所属
国籍:オーストラリア
ポール・ボスフェルトとも非常に迷ったが、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズでの最強の同僚としてアーロン・ムーイを選択した。若きスキンヘッドのボランチということで、Aリーグ時代は小野伸二と兄弟のようにプレーしていた。
その後メルボルン・シティへ移籍し、マンチェスター・シティ、ハダーズフィールド、ブライトン、上海海港(旧上海上港)を経てセルティックへ移籍。現在は古橋亨梧や旗手怜央らとともにプレーしている。
DMF:イルカイ・ギュンドアン
小野伸二と一緒だったチーム:ボーフム
現在:マンチェスター・シティ所属
国籍:ドイツ
ボーフム育ちのギュンドアン。リザーブを主戦場としながらトップチームの練習に参加していたときに小野伸二とチームメイトであった。彼はその後2009年1月にニュルンベルクへと移籍して大ブレイクすることになる。
もちろんその後ボルシア・ドルトムントで香川真司とチームメイトになって活躍し、ジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティへと引き抜かれている。
右WG:サロモン・カルー
小野伸二と一緒だったチーム:フェイエノールト
現在:アルタ・ソーラー7所属
国籍:コートジボワール
フェイエノールトでは兄のボナベンチュール・カルーとも一緒にプレーしたサロモン・カルー。エクセルシオールへのローン移籍を経て大ブレイクし、2006年にはチェルシーへと引き抜かれた。
プレミアリーグでも活躍したあとはリール、ヘルタ・ベルリン、ボタフォゴでプレー。ドイツでは細貝萌や原口元気と、ブラジルでは本田圭佑とチームメイトになっている。現在はジブチリーグを戦っている。
左WG:ディルク・カイト
小野伸二と一緒だったチーム:フェイエノールト
現在:指導者
国籍:オランダ
2003年にユトレヒトからフェイエノールトに加入して小野伸二の同僚に。2004-05シーズンには29ゴールを決めてエールディビジ得点王となった。後に移籍したリヴァプールでは一転献身的な便利屋としてキャリアを築くことに。
後にフェイエノールトへと戻って現役引退し、クイック・ボーイズのアシスタントコーチに就任。それからフェイエノールトのU-19で監督を務め、昨年はADOデンハーグを指揮した。ただ成績不振のために半年で解雇されている。
FW:ロビン・ファン・ペルシー
小野伸二と一緒だったチーム:フェイエノールト
現在:フェイエノールト アシスタントコーチ
国籍:オランダ
小野伸二のチームメイトで最強のストライカーといえばファン・ペルシー。フェイエノールト時代は左利きのワガママなウインガーであったが、移籍したアーセナルでアーセン・ヴェンゲル監督の下センターフォワードに魔改造され、さらに大ブレイクした。
その後マンチェスター・ユナイテッドやオランダ代表で目覚ましい活躍をし、フェイエノールトへと戻って現役引退。そのまま指導者に転身し、現在はアシスタントコーチを務めている。
ファン・ペルシーは2013年に小野と再会した際、「(小野には)本当にお世話になった。彼はシンジ(香川)と同じで、非常に素早く、テクニカルで、視野の広さを持っていた。彼は偉大な男だよ」と話している。
FW:ピエール・ファン・ホーイドンク
小野伸二と一緒だったチーム:フェイエノールト
現在:NACブレダ監査役
国籍:オランダ
ヨン・ダール・トマソンやヨアン・エルマンデル。ヴァヒド・ハシェミアンなども候補だったが、やはりフェイエノールトの小野伸二といえばピエール・ファン・ホーイドンクだろう。2001-02シーズンにベンフィカから加入したときはすでに30代だったが、1年目に24ゴール、2年目に28ゴールと大爆発した。またフリーキックの名手としても知られた。
2007年に現役引退後はトルコ代表やフェイエノールトのアカデミー、オランダU-21代表でアシスタントコーチを務めたものの、それ以降は現場を離れて辛口コメンテーターに専念。解説に反論してきたファン・ペルシーを「●●の穴野郎」と批判して激しい対立をしたことも。